婦人科セルフチェック|その生理痛、子宮内膜症かも?!【婦人科の病気、症状チェック】|渋谷文化村通りレディスクリニック

感染症を理解するには、感染のターゲットとなる臓器の解剖を知っておくことが非常に重要です。 PIDで感染のターゲットとなる臓器は主に子宮、卵管・卵巣などの女性生殖器です。 なので、女性生殖器の解剖を知っておくことが、PIDを理解する近道です。では、女性生殖器の解剖を見てみましょう。 これが女性生殖器の大まかな解剖です。PIDは「骨盤内炎症性疾患」です。でも、正直「骨盤内炎症性疾患」という言葉と解剖の図を交互に見ても、具体的に感染を起こす場所がどこなのか、よくわかりません。ここがまず、理解を妨げる一つの原因になっているのです。そこで、青い点線を引いてみました。これは何のラインでしょうか?

  1. 若い女性のその症状、もしや骨盤内炎症性疾患(PID)? | 東京ベイ・浦安市川医療センター
  2. 子宮内膜症セルフチェック | 子宮内膜症情報ステーション
  3. 月経困難症・子宮内膜症:気になる症状チェックリスト|一般・患者の皆さま|ノーベルファーマ株式会社

若い女性のその症状、もしや骨盤内炎症性疾患(Pid)? | 東京ベイ・浦安市川医療センター

子宮内膜症セルフチェック 生理痛がつらい…、ひょっとして私も子宮内膜症なのかも…!? そう思ったあなたは、1分で出来るセルフチェックをしましょう!可能性があるかどうかか、いますぐ確認できます。 症状に該当するものをチェックして、あなたのカルテをつくりましょう。婦人科に行く際は、これらの質問項目への答えをメモしていき、医師に伝えましょう。

子宮内膜症セルフチェック | 子宮内膜症情報ステーション

以下は、子宮内膜症のおもな症状です。あなたはいくつあてはまるでしょうか。 (あてはまる数が多いほど子宮内膜症が進行しているというわけではありません)

月経困難症・子宮内膜症:気になる症状チェックリスト|一般・患者の皆さま|ノーベルファーマ株式会社

どれかひとつでも当てはまれば子宮内膜症の可能性があります。 さっそく婦人科セルフチェックをしてみましょう! □ 月経痛が強い □ 月経痛がだんだん強くなってきている(鎮痛剤が効かない) □ 慢性的な骨盤痛がある □ セックスの時に奥の方が痛い □ 排便時痛がある □ 月経の量が多い、レバーのような血のかたまりが出る □ 月経期間が長い どうでしたか?ひとつでも心当たりがあれば婦人科を受診してみても良いかもしれません。 子宮内膜症とは、子宮以外に生理の元が作られること。まわりの臓器と癒着して炎症の元になります。不妊症や卵巣がんの原因にもなります。 生理痛はあって当たり前と思っていませんか?? 日常生活に支障が出るようなら、その考えは見直してみましょう! 子宮内膜症のセルフチェック動画はこちら

PIDは細菌感染症なので、菌を殺す抗菌薬を使用して治療します。この抗菌薬治療で重要なことは、初期治療は前述のPIDを起こしうる菌を全てカバーできる抗菌薬を選択することです。これは原因菌の検査には時間がかかるものが多く、複数の菌が原因となりうることや、PIDの治療が遅れてしまうと合併症や不妊のリスクを負うことになるからです。あと注意点は、 PIDの治療は子宮頸管炎の治療とは異なります! ということです。淋菌やクラミジアの子宮頸管炎の治療は、点滴1回+内服1回です。つまり、治療は1日だけ、外来で治療です。 一方、PIDは点滴+内服を2週間行うことが理想的です。さらに、卵管膿瘍などの合併症がある場合には、手術が必要になる場合もあります。なので、個人的には基本的に入院治療をオススメしています。しかし、これは我々医者側の問題ですが、残念ながら現状として全ての医師がPIDを正しく理解しているわけではないのです。PIDなのに子宮頸管炎として治療されてしまったり、短期間の抗菌薬で治療が不十分に終わるケースも見られます。 そして、梅毒の中でもお話ししましたが、性感染症は パートナーも性感染症の検査・治療をする必要があります。 これは全ての性感染症に共通していますので、覚えておきましょう。 6.さいごに 以上、簡単ですが不妊に関わる重要な性感染症として、PIDの病気と診断、治療法についてご説明しました。最後に、PIDを正しく理解するために重要なポイントをまとめます。 ポイント1)PIDはどんな感染症? PIDは主に性行為をきっかけに起こる、子宮頸部より奥の感染症です。合併症として、卵管卵巣膿瘍や肝周囲炎なども起こします。 ポイント2)不妊や子宮外妊娠のリスクに! 若い女性のその症状、もしや骨盤内炎症性疾患(PID)? | 東京ベイ・浦安市川医療センター. PIDは診断が遅れたり、しっかり治療されないと不妊や子宮外妊娠のリスクとなります。慢性的なお腹の痛みが出ることがあります。 ポイント3)診断が難しいPID!疑うポイントは? 女性の下腹部痛+「帯下の増加」「不正性器出血」などの症状を伴う時や、原因不明の長引く下腹部痛はPIDかも?我慢せずに受診を。 ポイント4)どんな治療?入院でしっかり治療した方が安全 状況にもよりますが、入院で抗菌薬の点滴・内服で治療が安全です。治療期間は基本的に2週間です。パートナーも性感染症のチェックを。 「お腹が痛いな・・・そういえば帯下が多いし、出血も・・・もしかしたらPID??」と思ったら、しっかりPIDを診断、治療できる感染症内科医や産婦人科医にご相談してください!

次に、この悪さをする「菌」についてお話をしていこうと思います。 3.PIDはどんな菌が悪さをしているの? 月経困難症・子宮内膜症:気になる症状チェックリスト|一般・患者の皆さま|ノーベルファーマ株式会社. 何と言っても2大巨頭は 淋菌、クラミジア (Chlamydia trachomatis)です。淋菌、クラミジアはご存知の通り、性感染症です。なので、性行為で感染します。さらに、淋菌とクラミジアは仲良しで、共感染を起こしていることもしばしばあります。その他にも嫌気性菌、Gardnerella vaginalis、Heamophilus influenzae、腸内細菌科細菌、B群溶連菌などの菌の関与がいわれています。そしてこれらの菌は単一または複数菌で感染を起こすと考えられています。「菌」とその「菌」が起こす感染症については理解できたでしょうか? 次は実際に現場でどのように診断するか、ということを話そうと思います。 4.PIDはどのように診断するの? 残念ながら、 「これが出たらPIDだ!」という決定打となるような症状はありません。 前述のようにPIDは発熱、下腹部痛、右上腹部痛(肝周囲炎)、帯下の増加・色の変化、性交時痛、不性出血などが症状として出る可能性があります。しかし、いつもこれらが全て揃うわけではなく、程度も軽いものから重いものまで様々です。さらに、無症状の人も多いとされています。診察では内診の所見で子宮頸部を動かした時の痛みや、子宮や子宮付属器を押した時の痛みがあれば、PID診断をサポートする所見となります。さらに、原因となる菌を探すための検査も膣や子宮頸管の分泌物を採取して行います。なので、基本的には 婦人科での診察が必要になります。 しかし、先ほども少し触れましたが、女性がお腹が痛くなった時、いきなり婦人科には受診しません。内科外来や救急外来を受診することが多いと思います。つまり、内科医や救急医がPIDを疑い、婦人科診察に繋げないと、見逃されてしまう病気なのです。実際に、すでに何件もの病院やクリニックの内科外来を受診してから診断になるケースをよく経験します。それだけでなく、婦人科のクリニックを受診して原因不明とされて受診する症例もあるんです。 そこで、 「女性の下腹部痛」からPIDを疑うことができるか? が大きな鍵になります。女性の下腹部痛には虫垂炎、腸炎、膀胱炎、子宮外妊娠、卵巣嚢腫捻転・・・など多くの疾患の可能性を同時に考える必要があります。このような状況で、医師は常にPIDの可能性を考慮し、月経や帯下の状況、性交渉歴、性行時痛や不正出血の有無などからリスクを評価する必要があります。逆にみなさんが気をつける点としては、 下腹部痛が長引いたり、原因不明な場合にはPIDの可能性を考える 必要があるということです。それに帯下の増加や不正出血などの症状があれば、さらに可能性が高くなります。なので、このような気になる症状があれば躊躇せずに医療スタッフに伝えることで診断に近づく可能性があるので、非常に重要です。 次は診断した後の、気になる治療の話をしていこうと思います。 5.PIDはどれくらい治療すれば治るの?

June 1, 2024, 7:25 pm