迷路館の殺人 解説

第二の殺人 清村淳一(30) 「闇の中の毒牙」 短編小説の冒頭部分を読む限り、ライトな作風なようです。須崎が殺された段階で、競作は中止すべきとの声が上がったのですが、清村は強行に継続を主張しています。4月2日の未明(暦上は既に3日)、編集者の宇多山は、競作の中止を申し入れるべく津村の部屋を訪れた際、彼の死体を見つけます。しかし、死体のあったのは、彼の部屋ではなく、空室でした。宇多山は、移動中、迷路に違和感を感じています。 部屋に入ってすぐ左の照明用のスイッチに、ニコチンの付着した針が多数取り付けられていました。エラリー・クィーンの「Xの悲劇」(※)へのオマージュになっています。第一の殺人でもそうでしたが、競作の短編が、見立てになっていることに、島田は気付かされます。 3. 第三の殺人 林宏也(ひろや、27) 「硝子張りの伝言」 最年少の作家です、晦渋な文体です。競作が発表された段階で、提供されたワープロが、JIS配列だったため、抗議しています。発見されたとき、背中にナイフが突き立てられていました。ドアは開かれていたものの、ドアの前には、バリケードが造られていましたが、人が中に入れるように、脇にどかされていました。 原稿の最後に" wwh "と打たれていました。ダイイング・メッセージ? その時、けたたましく防犯ベルが館内に鳴り響きます・・・・。 4.

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迷路館の殺人ネタバレ注意です!鹿谷角実=島田潔は書いてありました。なぜそう... - Yahoo!知恵袋

・カローラが怪しい。 →カローラの持ち主が佐藤ではない? →カローラの持ち主は、舟丘より前に来ていた須崎。免許を持っていない須崎が運転するのはおかしい…?? ・プレリュードが怪しい。 →井野はプレリュードからカローラに乗り換えた? →農薬などを購入する際、足がつかないために古い車に乗り換えた…?? 色々考えましたが、これ!というのが出てきません。 島田は電話帳を見て何かしら理解していましたが、電話帳って名前、電話番号、住所しか載っていないですし… 作品の謎として提示されている①~④からは何のとっかかりも得られなかったため、その他考えてることを整理。 ・第2章の宮垣先生の遺言(P66~)の中に宇多山奥さんの名前が出てこない。夫婦で招待しているのに奥さんの名前を出さないのか… →奥さんは実在しているのか? ・犯人は隠し扉を自在に操り林、舟丘を殺害している。秘密の扉を偶然に見つけた人物ではない。 → 宮垣先生、井野、次点で鮫嶋の誰かが犯人 (60歳過ぎの方の犯行とはとても思えないので角松は除外) 動機面からも考えてみます。 4人に恨みを持っていたのは誰? →一向に成長しない弟子たちに苛立っていた宮垣先生 4人を殺して得をするのは誰? →遺産の全てを宮垣賞にあて推理小説を発展させたいという、推理小説の未来を考えている宇多山夫妻か鮫嶋 色んな事について悩むに悩んだ末 ④「舟丘の手記の『車』とはなんなのか」 に対する回答が 「医者は古い型のカローラに乗らない」 である可能性に思い至りました!!!! つまり、佐藤≠医者。(島田は電話帳で病院の名前を調べ、そんな病院がないと分かったんだ!) とすると、宮垣先生は死んだフリ。 宮垣先生の遺書を読み上げた井野もグル。(そもそも、ガンで体調が悪い宮垣先生に斧は振り回せない) 宮垣先生と井野は、鍵のかかった書斎&寝室にいる! 動機は、死期を迎えた宮垣先生の『人を殺したい欲』が暴走。宮垣先生の熱烈な信奉者の井野はそれに従っている!! この小説のラストは、 宮垣先生と井野の2人の自殺シーンだ!!! 謎は全てとけた!! 第十章以降を読むぞ!! 迷路館の殺人ネタバレ注意です!鹿谷角実=島田潔は書いてありました。なぜそう... - Yahoo!知恵袋. …… 宮垣先生の単独犯でした… そこからさらに読み進め「昨年の四月、迷路館において五人の男女を殺した犯人は 宮垣葉太郎ではなかった 」という記述(P276)に度肝を抜かれました。 これはまさしく 「畏怖すべき真相」 でしたね。 多少の負け惜しみ 「鮫嶋=女性」 については疑いもしなかったので完全に脱帽です。 そして、鮫嶋=女だと読み取っていたとしても、 首を切った=生理による出血を隠すため とは思いつきもしなかったと思いますね… そもそも、 殺人を行う時、動きにくいスカートを履き、 殺人計画を綿密に練っておきながら初めての殺人に驚き、 その場にへたれこみ、 突然生理になり、 明らかに血であると分かるほど大量出血する、 …という スペシャルな偶然 をトリックの根幹に持ってくることには、若干の不満を感じます。 第11章で井野が死んでいるのを発見した際の『島田はその死体を少し調べてみたが、外傷らしいものは何も見当たらない』(P247) という一文を受けて、 井野には外傷がない。 →宮垣は病気&高齢のため斧を使えない。 →鮫嶋が真犯人の可能性も出てきたぞ!!

綾辻行人さんの「迷路館の殺人」についてネタバレ・長文の質問です。先... - Yahoo!知恵袋

第2868回は、「迷路館の殺人、その2、ストーリー、ネタバレ 綾辻行人著」です。迷路館の外観は、小さな建物です。それは、あくまで玄関だけであり、本館は、地下にあります。廊下は複雑な迷路を形成しています。客室とか、応接間、食堂(ホール)、談話室などは、迷路の周辺に配置されています。建築基準法上は、決して許可の下りない建物です(野暮というものですが)。 4人の作家と、評論家、探偵、編集者夫婦8人が招待客として迷路館に集まり、4人の作家による推理小説の競作が始まった経緯につきましては、"その1"に書きましたので、そちらを先に読んでいただいた方が、解りやすいと思います。ルールなどにつきましても、その1"に書いています。 4月1日・・・・ 4人の推理作家による短編推理小説の競作が始ります。遺贈者である自殺した宮垣の表現を借りれば、遺産を賭けた史上最大の懸賞小説となります。勝利者には、遺産総額の半分、数億円の遺産が舞い込む計算です。1日目、緊張の中で、しかも、平穏に終わります。 4月2日・・・・ 事態が一挙に動きます。翌日の未明にかけて、作家4人全員が斬殺されたのです。殺された順に書いていきます。鹿谷門実(ししや かどみ)の小説"迷路館の殺人"では、4人の書いた小説の冒頭部分が掲載されていますので、タイトルだけでも挙げておきます。 1. 第一の殺人 須崎昌輔(41) 「ミノタウロスの首」 遅筆ですが、最も緻密な推理小説を書く作家です。今回のコンテストでは、本命的な存在です。応接室で、首を半ば切断された形で、殺されていました。首は、半ば切断され、頭のそばには、ミノタウロスの頭部塑像が置かれていました。第一発見者は、お手伝いの角松冨美(63)です。全員が呼び集められます。 編集者の宇多山英幸(40)の妻・桂子(33)は、医師でした。彼女が検死することになります。それには、事情があります。電話線は切断され、鍵を保管していた秘書の井野満男(36)が、施錠したまま、外出しているためです。ですが、部屋を確認しますと、買い物リストをはじめ、免許証なども部屋に置かれたままになっています。ただし、鍵だけはありません。彼が、犯人・・・・。全員、迷路館に閉じ込められたのです。 桂子の簡単な検視の結果、須崎は、後頭部を殴打された後、絞殺されたと判明します。島田潔は、「首を切断しようとしたのは、犯人が出血したため、大量の被害者の血で隠すためだ」と推理し、全員の傷の有無を、鼻血を含めて検査しますが、全員シロです。 2.

『迷路館の殺人』|感想・レビュー - 読書メーター

83 あらすじでも書きましたが、本作は実際に起きた事件を推理小説風に書き直したという構造を持っています。 この「推理小説的再現」というのがクセモノでして、 評論家鮫島智生の性別を意図的にぼかす言い訳として使われています。 (要するに女性を男性に誤認させる叙述トリック) これがかなり読者を驚かせてくれるのですが、問題は下記の箇所。 痩身中背。短くした髪に彫りの深い知的な顔立ち。白いスーツでも着こなせば、若い頃は〝美青年〟で通用しただろうなと思わせる 『迷路館の殺人』kindle版、位置No. 658 この「美青年で通用しただろうなと思わせる」というのがフェアかどうか非常に微妙な表現で、読者の意識を「鮫島智生=男性」と強烈にミスリードしてくる。これは若干卑怯では・・・と思わないでもありません。 ただ、これが第一の事件の謎に対する答えになっているだけでなく、鮫島に対する告発の意味も含まれてくるというのがすばらしすぎて私は唸りました。 作中作という趣向がここで生きてくる。これ、本当に最高すぎます。今回は再読なので、 唸ったのも2回目で す。 本作がめちゃくちゃおもしろかったというのも、ひとえにこの仕掛けによるもの。 本当によくこれを思いついたな、と思いました。いやー、すごい作品だ! 終わりに 正直、奇抜すぎる館の構造や、フェアとアンフェアの間の微妙なところをついた物語展開など、賛否が分かれる作品だと思います。 ただ、メイントリックの意図するところのすばらしさは唯一無二のものだと思うんです。 これを味わえるなら多少アンフェア気味でもいいじゃないか、とさえ思えてくるものがありました。 再読でしたが、それでもめちゃくちゃ楽しめるいい作品でした! 最後までお読みくださり、ありがとうございます。 つみれ

そんなこともあるんだねー 何刷りめからかは見えるようになってるとのことなので、本屋さんで見てみよう 2 きっとこの人が犯人だー!! と思ってた人が、 そうだったんだけど、違った!! (読んでないと、言ってる意味がわからないと思うけど…) 本当にいろいろと複雑すぎて、 最後にどんでん返しをされた感じー!! 小説の中に小説がある感じで、斬新な話だなーと 思えたよ。 迷路館の殺人を書いた「鹿谷門実」は、誰? と思いながら、もぅ、いろいろと騙された感じ。 最後の方は一気に読めたよー。 でも、私は最初の十角館が好きだから、 ☆1つ減らして☆4って感じだなー。 著者プロフィール 綾辻 行人(あやつじ・ゆきと) 1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。'87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。'92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回ミステリー文学大賞を受賞。464 「2021年 『黄昏の囁き 〈新装改訂版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」 綾辻行人の作品 この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。 迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に登録しているひと 登録のみ 読みたい いま読んでる 読み終わった 積読

May 20, 2024, 6:20 am