みなし譲渡とは何か-個人から法人に資産を譲渡するときには要注意 | 税理士法人アーリークロス

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みなし譲渡とは何か-個人から法人に資産を譲渡するときには要注意 | 税理士法人アーリークロス

/不動産を「簿価」よりも高く売る or 同額で売る…どっちがお得? 都市部など地価の高い場所の場合、土地は売却しない 2つ目の注意点は、「土地の無償返還に関する届出」を出すことです。 この対策では賃貸用建物を法人へ売却しますが、基本的に土地には手を出しません。都市部など地価の高いところでは、土地まで売却してしまうと、多額の譲渡所得税がかかってしまうからです。 そのため土地は、「個人が法人に貸す」形をとります。このとき、土地と建物の所有者が異なるので、本来は、法人は土地を借りる個人に対し、権利金を支払わなければなりません。同族法人だからといってその権利金を支払わないと、法人に多額の法人税が課されてしまいます。そこで、法人と個人の連名で税務署に「土地の無償返還に関する届出書」を提出してこの問題を解決します。 「将来無償でその土地が返還される」ことをこの届出を提出することで明らかにし、権利金の認定課税を避けます。また、その土地の評価額から一律20%の評価減が適用されます。つまり土地の80%を底地権として地主が持ち、20%を借地権として法人が持つイメージです。 このようにして借地権の認定課税を避けたら、法人から個人へ地代を支払います。地代は固定資産税の2. 5〜5倍程度で設定します。この程度を支払っておかなければ、通常の賃貸借とはみなされないからです。 【こちらも読みたい】 7つもメリットが…! みなし譲渡とは何か-個人から法人に資産を譲渡するときには要注意 | 税理士法人アーリークロス. /「不動産所有法人」の設立で得られる様々な節税効果とは? 相続開始前3年以内の贈与は相続税の計算に含まれる 3つ目の注意点は、建物の売却代金を長期返済にすることです。 法人が個人から建物を購入する際、新しい法人ですから、当然お金がありません。そのお金をどこから工面するかが問題となりますが、もし個人の手元に相当の預金があれば、そのお金を法人に投入して、法人が個人から購入する形にします。お金の流れとしては、出したものが戻ってくるということになりますが、それで問題ありません。 個人にもお金がないときは、法人が個人から分割払いで購入する形にします。その場合、新しい法人には返済能力がないので、15〜30年の長期返済にします。法人は無利息での分割払いが可能なので、利息の心配はありません。 一方、個人のほうは建物を売却したので、代金を回収する権利(債権)を持っています。その債権は相続人や、その次の孫などに贈与することができます。 ここで注意したいのは、通常、相続開始前3年以内の贈与は相続税の計算に含まれるということです。これを生前贈与加算といいます。そのため債権を相続人に贈与すると相続税の計算に含まれてしまいますが、孫であれば問題ありません。つまり、売却代金の未収金を孫に積極的に贈与することができるのです。 以上のような手順で、個人所有の賃貸用建物を法人に売却し、法人で不動産賃貸業を行っていくのです。 損をすることも…!?

親族同士や同族会社と株主との間で土地の売買を行うことがありますが、同族関係者間の売買は取引価額に恣意性が入りやすくお手盛りになりやすいため、通常の取引価額(時価)と乖離して取引が行われた場合、以下のように課税されるリスクがあります。 1. 個人間の譲渡 個人間の売買であれば、時価より著しく低い価額で取引をした場合、時価と譲渡価額との差額を不動産の購入者に贈与したものとみなして、贈与税が課税されます(みなし贈与 相続税法第7条)。 2. 個人から法人への譲渡 個人から法人への譲渡の場合、時価の1/2未満で取引をした場合、時価で譲渡したものとみなして個人に対して譲渡所得課税が行われます(みなし譲渡 所得税法第59条1項、所得税法施行令第169条)。また、1/2以上の低額取引でも同族会社の行為計算否認に該当する場合は、みなし譲渡所得課税が行われる可能性があります(所得税法基本通達59-3)。また、低額譲渡により譲渡を受けた法人は、時価との差額について受贈益として課税されます。 3. 法人から個人への譲渡 法人から個人への譲渡の場合、低額譲渡であれば法人側は、個人との関係により寄付金(第三者)、役員賞与・賞与(関係者)等になります。個人側は法人との関係により、一時所得(第三者)、給与所得(関係者)等になります。 問題となるのは時価の問題と、著しく低い価額に該当するかが問題となりますが、土地の時価には複数の考え方があります。 ① 近隣の公示価格・基準価格を比準した評価額 ② 取引事例比較法(時間的、場所的、物件的、用途的同一性で類似する取引事例) ③ 不動産鑑定評価(適正な評価方法)に基づく評価額 ④ 路線価に基づく評価額÷80% 不動産の取引価額についての判例・採決の事例では以下のような考え方が示されていますので、この点を考慮して、同族関係者間の不動産の取引価額は慎重に決定する必要があります。

June 2, 2024, 4:16 am