女は二度生まれる の レビュー・評価・クチコミ・感想 - みんなのシネマレビュー

《ネタバレ》 美しい彼女は誰も愛した事が無いのかもしれません。それは同時に、誰にも愛されたことがないという事なのかもしれません。愛しているフリ、愛されているフリ。全てが虚像の中で、自分を演じる自分を見つめているかのようだった。悲しげな表情も、嬉しそうな表情も、全てが嘘。誰に対してもそんな表情をしているから、いつもの間にかどれが本当の自分で、どれが本当の気持ちなのかわからなかったんじゃないだろうか。それでも、生きるためにはしかたがない。これから彼女はどこへ行くのでしょう?本当の愛を探すのか、本当の自分を探すのか。最後にベンチに一人で寂しく座る彼女の姿はまさに孤独だった。ようやく望んで一人になった彼女。これから彼女は何を目にし、どうなっていくのか、ぼくは悶々と想像していようと思います。あの、若いクソガキのように。 【 ボビー 】 さん [DVD(邦画)] 9点 (2008-06-29 18:47:52) (良:1票) 6. 《ネタバレ》 両親を戦争で失い、芸者になったものの、とりわけ芸が得意な上手い訳でもなく、ただ色気を武器に男にすがるしかない「こえん」こと若尾文子。それは、そういう彼女が男遍歴を重ねる姿は、確かに美しいのだが、それ以上に何ら目標を持たずに、その場を過ごしているだけの彼女の姿は「生きている」というよりは「浮かんでいる」ように見えた。 この「浮遊している」描写というのは、これまで、軽妙加減に才能を発揮してきた監督が、若尾文子を得て一層、焦点を強く当てたものであり、川島さんの演出に合っているようにも見えるし、他の監督では表現できないのかも知れない。 ラストシーンがとても好きで、ベンチに腰かけて佇む若尾文子をカメラはスーッと引いていく。若尾の佇まいがこれまでに見られなかったものであり、この変化は、山村聡の死や、藤巻潤の裏切り・決別によって起きたものでしょうか?しかし、この余韻には大きな力を感じさせるものがありました。 とても、素晴らしい作品だと思います。大映3作品は格段に作家性が見えます。ただ、好みでいけば「しとやかな獣」「雁の寺」の方が好きです。 【 サーファローザ 】 さん [映画館(邦画)] 8点 (2007-08-14 18:10:14) (良:2票) 5. まだ一度しか見てなくてその時は映画としてはよく出来てると思いながらも川島雄三作品として何か物足りなさを感じていたが、これを見た時はまだ川島作品をそれほど見ていなく、フランキー堺が出ているということで、もっと喜劇的な作品を期待してたせいではないかと思えて来た。靖国神社の使われ方が妙に印象に残っているしラストシーンの見ている観客に主人公のその後の人生を想像させる余韻の残しかたも川島監督らしく素晴らしい。もう見てからだいぶ経っているので忘れてる部分も多いが、このラストシーンとバスの中で妻子を連れたフランキー堺と若尾文子がバッタリ出会い、お互いに声をかけることもなく別れるシーンがとても印象に残っている。主演の若尾文子もこれまで見た出演作の中では一番魅力的(というか若尾文子と聞くとこの映画の小えんを思い浮かべるようにいつの間にかなってた。)だと思う。最初にレビューした時、快作どまりと書いてしまったけど、「洲崎パラダイス 赤信号」などほかの川島作品を見ているうちに実はこの「女は二度生まれる」という映画、傑作だったのではないかと思いはじめ、書き直すことにした。川島雄三監督は決して喜劇だけの監督ではなく、このような深いドラマを撮らせてもうまい監督なのだ。 【 イニシャルK 】 さん [DVD(邦画)] 8点 (2007-08-08 17:32:03) (良:2票) 4.

  1. 女 は 二 度 生まれるには
  2. 女は二度生まれる
  3. 女は二度生まれる 歌
  4. 女は二度生まれる 映画
  5. 女は二度生まれる 映画 wiki

女 は 二 度 生まれるには

おんなはにどうまれる ドラマ ★★★★★ 2件 富田常雄の「小えん日記」の映画化で、「特急にっぽん」の川島雄三が大映で初めて監督した作品 靖国神社の太鼓の音がきこえる花街。芸者小えんは建築家の筒井の胸にいだかれていた。「お名刺いただけません、だってもしもって時いい訳が利かないんですもの、恋人の名前も知らないんじゃ」。売春禁止法も彼女にとってはなんのこうそくも感じさせなかった。ともかく、毎日がけっこうたのしかった。そんな彼女にも心をときめかすことがあった。それはお風呂屋への行きかえりに顔を合わせる大学生牧純一郎に行きあう時であった。しかし彼女の毎日は、相かわらず男から男へと、ただ寝ることだけの生活だった。そんな時知りあった寿司屋の板前、野崎にふとふれあうものを感じ、おトリさまに一緒に行き商売をはなれて泊ったりした。だが、この野崎も将来のことを考え、子どもまである女のところに入婿に行ってしまった。 公開日・キャスト、その他基本情報 キャスト 監督 : 川島雄三 出演 : 若尾文子 藤巻潤 山茶花究 フランキー堺 山村聡 山岡久乃 高野通子 高見国一 村田知栄子 村田扶実子 制作国 日本(1961) 動画配信で映画を観よう! ユーザーレビュー 総合評価: 5点 ★★★★★ 、2件の投稿があります。 P. N. 女は二度生まれる - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート). 「pinewood」さんからの投稿 評価 ★★★★★ 投稿日 2019-03-13 そして本編の時代背景は溝口健二監督作品「赤線地帯」で描かれた其の後, 哀しい女の性をより美しく…。 ( 広告を非表示にするには )

女は二度生まれる

女は二度生れる 予告篇 - YouTube

女は二度生まれる 歌

ユーザーレビューを投稿 ユーザーレビュー一覧 1 ~ 10 件/18件中 「映画」は二度生まれる ※このユーザーレビューには作品の内容に関する記述が含まれています。 @tkitamoto さん 2020年7月4日 22時08分 役立ち度 1 玄人女性が主人公の、大人の人生ゲーム 立場は限りなく弱い有力な後ろ盾もないいい家の生まれでもなく、家族もない吹けば飛ぶような存在守って... yam***** さん 2019年7月25日 8時10分 役立ち度 3 あややの魅力って何だろ?

女は二度生まれる 映画

00 / 5. 00 英題: Women Are Born Twice 製作会社: 大映 配給: 大映 公開: 196...... Charie's Cinema & Play Salon 2021-03-27T19:33:26+09:00

女は二度生まれる 映画 Wiki

川島雄三監督×若尾文子! 4Kでのワールドプレミア予告到着! 新しく4kで蘇った川島雄三監督の傑作映画は1960年代にメガホンを取った『女は二度生まれる』(1961)『雁の寺』(1962)『しとやかな獣』(1962)の3本。 日本の古典映画となる1950年代に監督として頭角を出した川島監督は、1960年代から発芽するニューウェーブの作家の時代との重要な転換期にこれら3作を1960年代に若尾文子とともに生み出した。 今回のリストア化で、川島雄三監督の世界でのさらなる評価が期待されることとなる。 1963年に45歳で亡くなった監督にとっても貴重な代表作となり、『しとやかな獣』においては多くが原作小説を手がけてきた中で、企画を川島監督が手掛け原作・脚本:新藤兼人を起用してのオリジナル作品となっている。 ワールドプレミア上映は、NYのJAPAN SOCIETYで12月2日、3日上映。 Yuzo Kawashima x Ayako Wakao 詳細は下記まで

それは川島雄三が芸術家だからである。 信州から上京してきたドドンパ娘が、放蕩三昧のすえパトロンに拾ってもらったのも束の間、そのパトロンが急死。一念発起して小唄の名取りになりましたとさ、めでたしめでたし…なんて通りいっぺんの更正ストーリーを時系列に並べたところで面白くもなんともない、というかまったく川島らしくないのである。 〈疎開先から家出↔電車で上京↔初恋&失恋↔小唄の修行↔愛人生活&パトロンの急死↔不見転芸者〉富田常雄原作『小えん日記』がどういう小説なのかは知らないが、絵に描いたような女の転落人生を、映画『メメント』や『TENET』のごとく時系列を逆になぞってみせた非常に技巧的な作品、それがこの映画の本性だと思うのである。 そんなバカな証拠を見せなさいって? それがあるんですよ、動かぬ証拠が。ある放蕩娘の再生そのままの映画タイトルこそ、実は天才映画監督川島雄三が隠した謎の答えだったのである。それは、『2度生まれる』の英訳"rebirth"を"reverse"にかけたいたずら心満点のギミック。私はそう確信するのだが、どうだろう。

May 19, 2024, 1:20 am