高校 化学 基礎 酸 と 塩基

一口に「酸」「塩基」といっても、その種類はかなりの数に上ります。その一つ一つの性質を覚えていこうとしたら大変ですから、いくつかの方法によってグループ分けをしてあげる必要が出てきます。 まず一つ目の分類は、 「価数」 という分類方法です。 酸の価数とは、電離してH+を何個放出できるか を表し、 塩基の価数とは、電離してOH-を何個放出できるか を表します。 例えばHClであれば、HCl → H+ + Cl- と電離し、放出するH+は1個ですから「1価の酸」ということになります。 また、Ca(OH)2であれば、Ca(OH)2 → Ca2+ + 2OH- と電離し、放出するOH-は2個ですから「2価の塩基」ということになります。 見分け方ですが、上にもあるように、 化学式の中にH(またはOH)が何個入っているのかで判断する と分かりやすいです。 このとき、 酢酸とアンモニアに注意 してください。 酢酸はCH3COO-とH+に電離するので1価の酸ですが、見た目にOHがあるので1価の塩基としてしまう人が多いです。またアンモニアは水と反応してNH4+とOH-に電離するので1価の塩基ですが、見た目にHが3個あるので3価の酸としてしまう人が非常に多いです。ここだけは気を付けて覚えておきましょう。 ■酸・塩基にも強弱がある!

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\ 基本的にはこれ以外は弱酸と考えてよい. ただし, \ {HCl}と同じハロゲン化水素のうち, \ {HF}以外の{HBr}と{H}{I}は強酸である(無機化学で学習). リン酸は中程度の酸とも言われるが, \ あえて分類するなら弱酸である. また, \ 強塩基は{アルカリ金属とアルカリ土類金属の水酸化物}である. 2族元素の{Be}, \ {Mg}はアルカリ土類金属ではないので注意. 酢酸イオン{CH₃COO-}は例外的に陽イオンより先に書く. \ つまり, \ {HCH₃COO}とは書かない. シュウ酸{H₂C2O4}は, \ (COOH)₂と書くこともある. アンモニア(NH₃)は水と次のように反応して{OH-}ができるから塩基に分類される. {NH₃\ +\ H₂O{NH₄+}\ +\ {OH- 塩基は分子性物質であるアンモニア(NH₃)を除いてすべてイオン性の物質である. つまり, \ {KOH}や{Ba(OH)₂}は分子式ではなく, \ イオン結晶の組成を表す組成式である. よって, \ 多価の塩基は水に溶かすと実質1段階で電離する. {Ba(OH)₂ Ba²+ + 2OH-} 一方, \ すべての酸は{共有結合からなる分子性物質}であり, \ {多価の酸は多段階で電離}する. 電気的に中性の{H₂SO₄}から{H+}が電離する第1電離は比較的起こりやすい. しかし, \ 電気的に負の{HSO₄-}から正の{H+}が電離する第2電離は静電気的引力により起こりにくい. よって多価の酸では, \ 電離の式を多段階で書くことがある. 酸・塩基の強弱電離度α}={電離した電解質の物質量}{溶かした電解質の物質量 強酸・強塩基} 電離度が1}に近い酸・塩基. \ (水溶液中では100\%電離})} {HCl -H+ + Cl-} 弱酸・弱塩基} 電離度が小さい酸・塩基. (水溶液中では一部のみ電離})} {CH₃COOH H+ + CH₃COO-} $[l} 酸・塩基の強弱は価数とは関係なく}, \ 電離度で決まる. \ 強酸・強塩基の電離度は1としてよい. 水溶液中では, \ {HCl}分子が100個あればすべて{H+}と{Cl-}に電離し, \ {HCl}分子は存在しない. \ 弱酸・弱塩基の電離度は与えられる. \ 例えば, \ 0. 【テ対】[化学基礎] 酸と塩基 高校生 化学のノート - Clear. 1mol/L}の酢酸水溶液の電離度は約0.

【テ対】[化学基礎] 酸と塩基 高校生 化学のノート - Clear

一緒に解いてみよう これでわかる! 練習の解説授業 練習問題を解いていきましょう。 酸・塩基の定義に関する問題です。 (1)は、定義の確認ですね。 ブレンステッド・ローリーの定義 を思い出しましょう。 酸 とは、相手にH + を 与える 分子やイオンでした。 塩基 とは、相手からH + を 受け取る 分子やイオンです。 アは、相手からH + を 受け取る 物質なので、 塩基 ですね。 イは、相手にH + を 与える 物質なので、 酸 です。 (2)は、下線の物質が酸・塩基のどちらとして働いているかを考える問題です。 ①は酢酸と水の化学反応式です。 左辺の酢酸と右辺の酢酸イオンを比べましょう。 左辺の酢酸は、 H + を失っています ね。 つまり、酢酸は、 相手にH + を与えている わけです。 ブレンステッド・ローリーの定義によると、H + を与える物質は 酸 でしたね。 よって、答えは、 酸 です。 ②は、アンモニアと水の化学反応式です。 左辺のアンモニアと右辺のアンモニウムイオンを比べましょう。 アンモニアは、 H + を受け取っていますね。 ブレンステッド・ローリーの定義によると、H + を受け取る物質は 塩基 でしたね。 よって、答えは、 塩基 です。 酸・塩基を見分ける問題は、試験でもよく出題されます。 この機会に、きちんと理解しておきましょう。

酸と塩基|ブレンステッドの酸・塩基の定義がわかりません|化学基礎|定期テスト対策サイト

では最後に、確認チェックをしてみましょう。 最後にワンポイントチェック 1.アレニウスの酸・塩基の定義とはどのようなものか? 2.ブレンステッド・ローリーの酸・塩基の定義とはどのようなものか? 3.酸・塩基の価数とはどのようなものか? 4.電離度はどのようにして求めればよいか? 5・酸・塩基の強弱とはどのようなものか? お疲れさまでした。次回は水溶液の性質を調べる時に重要になってくるpHについてです。お楽しみに! ←5-4. 化学の基本法則 | 6-2. 水素イオン濃度とpH→

高校理論化学(物質の反応):熱化学、反応速度、化学平衡、酸と塩基 2019. 06. 12 検索用コード アレニウスの定義} 酸} 水に溶けて{H+を生じる物質 {HCl}\ \ {H+}\ +\ {Cl- 塩基} 水に溶けて{OH-を生じる物質 {NaOH}\ \ {Na+}\ +\ {OH-ブレンステッドの定義} 与える}物質 受け取る}物質 アレニウスの定義はわかりやすいが, \ 次のような問題点がある. 水以外を溶媒とする溶液中の反応や気体の反応に対して適用できない. 水にほとんど溶けない{Fe(OH)3}などが塩基であることを説明できない. ヒドロキシ基({OH}基)をもたないアンモニア(NH₃)が塩基性を示すことを説明できない. そこで, \ 通常はアレニウスの定義で考え, \ 必要に応じてブレンステッドの定義で考えることになる. {アレニウスの定義では酸でも塩基でもない水が, \ ブレンステッドの定義では酸にも塩基にもなる. } アレニウスは, \ 酸性・塩基性は各物質がもつ絶対的な性質と考えた. 一方, \ ブレンステッドは, \ 酸性・塩基性は相対的な性質で, \ 相手次第で変化すると考えたのである. なお, \ 水に溶けやすい塩基を特に{アルカリ}という. 電子を1個も持たない{H+}は, \ イオン半径が非常に小さいために正の電荷密度が強大である. よって, \ 単独では存在できず, \ {水分子と配位結合したオキソニウムイオン\ {H3O+}として存在する. } 水分子がもつ2組の非共有電子対のうちの1組を共有して{H3O+}\ となるわけである. {H+}と{H3O+}では正電荷が反発し合うため, \ もう1組の電子対も共有して{H4O²+}になることはない. ₀ 常に{H3O+}と書くと複雑になるので, \ 必要がない限り{H+}と簡略化してよい. 実際 {HCl + H₂O H3O+ + Cl-} 簡略化 {HCl H+ + Cl-} 酸{強酸} 弱酸}強塩基} 弱塩基} \hfill 2}*{1価 塩酸\ {HCl}酢酸\ {CH₃COOH水酸化カリウム \ {KOHアンモニア NH₃} 硝酸\ {HNO₃水酸化ナトリウム\ {NaOH} 3}*{2価{硫酸\ {H₂SO₄炭酸\ {H₂CO₃水酸化バリウム \ {Ba(OH)₂Mg(OH)₂ 硫化水素\ {H₂S 水酸化カルシウム\ {Ca(OH)₂Cu(OH)₂} など} シュウ酸\ {H₂C2O4 2}*{3価 中程度の酸} Al(OH)3 リン酸\ {H₃PO₄{Fe(OH)3} など} 多価の酸の多段階電離 硫酸{H₂SO₄}(2価) $H₂SO₄}{H+\ +\ {HSO₄-$\ (硫酸水素イオン}) {硫酸{H₂SO₄}(2価)}$HSO₄-}{H+\ +\ {SO₄²-$\ (硫酸イオン}) 強酸3つ(塩酸・硫酸・硝酸)が最重要である(暗記).

May 16, 2024, 9:08 am