【弁護士監修】みなし残業(固定残業代)の違法性がすぐに理解できる5つのチェックリストと判例3選|残業代請求などの弁護士費用をサポート「アテラ」

みなし残業を除いた基本給が異様に少額 みなし残業(固定残業代)を除いた基本給が異様に少額な場合、違法の疑いが強いと判断できるでしょう。 労働者の賃金には最低賃金法という法律により1時間あたりの下限が定められています。基本給が少額な場合には、1時間あたりに引くと最低賃金を下回る可能性があり、その場合は最低賃金法違反により違法となります。 実質的に残業代の支払いを回避する目的で基本給を低く設定していると、最低賃金法違反として、罰則や行政処分を科される可能性があることも認識しておきましょう。 給与明細などを確認して、違法なみなし残業(固定残業代)が行われていることを発見した場合、どのように対処すればよいか知りたい方もいるのではないでしょうか。労働者としての権利を守るため、正しい知識を身につけておくことが重要です。以下で3つの対処する方法について解説します。 4-1. 【弁護士監修】みなし残業(固定残業代)の仕組みや注意点!残業代の未払いがあったらどうする?|残業代請求などの弁護士費用をサポート「アテラ」. 勤め先と長時間労働について話し合う 上司に長時間労働が恒常化している実態について訴え、改善を求めるのがひとつの方法です。上司は部下の労働状況を十分に把握していない可能性があります。その場合、実態を知れば改善の手助けをしてくれるかもしれません。 賃金の支払いについても、固定残業時間の超過時間分については追加で支払うよう、上層部との交渉を依頼できることも考えられます。 4-2. みなし残業の超過労働はきっぱりと断る 固定残業時間を超えて働いた場合に超過分についての賃金が支払われないのであれば、違法なみなし残業(固定残業代)であるため、労働者は違法な残業を断る権利があります。 会社での人間関係を気にして残業を断りづらい、という場合があるかもしれませんが、労働条件を改善するために毅然とした態度を取ることもときには必要です。超過労働はきっぱり断ることも正当な自己防衛策といえます。 4-3. 労働基準監督署に相談してみるのも方法のひとつ 「会社と直接交渉するのは大変」「人間関係が崩れるかもしれず難しい」という場合には、労働基準監督署に相談することもひとつの方法です。 労働基準監督署では電話相談も受け付けており、匿名での通報も可能なので、会社に対してあなたが通報したという事実が伝わることもありません。上司と直接交渉するよりは間接的な方法になりますが、検討する価値はあるでしょう。 しかし、労働基準監督署への相談は文字どおり相談で終わる可能性もあります。すべての相談案件で調査、指導が行われるわけではないことを覚えておきましょう。 違法なみなし残業(固定残業代)が行われていることが分かった場合、会社に対して未払い残業代の請求をしましょう。請求を円滑に進められるように、どのような流れで未払い残業代を請求する準備を進めればよいか解説します。 5-1.

固定残業代は適切に表記する義務がある!正しい表記を解説 | 採用マーケティングツール「採用係長」 | 採用アカデミー

労働者側のデメリット 残業代の未払いを取り戻すためには、企業側と交渉を行うことが基本になります。会社がすんなりと支払ってしまうと、同じように残業代を請求する従業員が増えることが考えられます。そのため、従業員が自分で残業代を請求した場合、会社側はすぐに追加の支払いを認めず交渉は難航するのが一般的です。 会社側が自発的に未払い残業代の支払いを行わないケースでは、法的措置を辞さない姿勢を見せる必要があります。そのための具体的な対策としては、弁護士経由で交渉を行うのがもっとも効果的です。会社側としては、弁護士名義で請求書を送ってきた段階で、あなたが本気で残業代を取り戻すつもりであることを感じ取るでしょう。 また、未払い残業があるのが当然のようになっている職場で現在も就業中である人にとって、会社に対して声を上げるのはかなりの勇気が必要でしょう。 こうしたケースでも、弁護士経由で丁寧に会社側との交渉を行うことが問題解決につながります。あなたが声を上げることは、職場内のすべての従業員にとってプラスになるでしょう。未払い残業代の請求は、すでに退職した会社に対してだけでなく、現在就業中の会社に対しても行えます。 5-2.

未払い残業代を正確に把握する 未払い残業代がいくらであるのかを正確に把握しましょう。本来支払われるべき残業代と、固定残業代の差額を、計算式を用いて計算することになります。 本来支払われるべき残業代を把握するには、勤務記録(タイムカード)や仕事でやりとりしたメールなどを確認するとよいでしょう。残業代は以下の計算式により求められます。 法定時間内残業の時間数×1時間あたりの賃金+法定時間外労働の時間数×1時間あたりの賃金×1. 固定残業代 残業なし. 25 たとえば、1時間あたりの賃金が2, 000円、就業規則上の所定労働時間が1日7時間の労働者が、毎日3時間の残業を月曜日から金曜日まで行った場合で計算してみます。 法定時間内残業についての残業代=2, 000円×5時間=1万円 法定時間外労働についての残業代=2, 000円×10時間×1. 25=2万5, 000円 合計3万5, 000円 固定残業代の金額については、雇用契約や就業規則の内容を確認します。その際、違法性のチェックポイントについても確認しておくと安心です。 5-2. 残業が証明できる証拠を集める 会社に対して未払い残業代を請求する場合、最終的には裁判所が関与する手続き(訴訟、労働審判など)の中で解決されることもあるでしょう。その際に残業を証明する証拠の提出が求められます。少しでも有利になる解決につなげるため、残業の証拠をしっかり集めておくことが重要です。 残業の証拠としては、勤務記録(タイムカード)・業務日誌・シフト表・メール・給与明細・PCのログイン履歴などさまざまなものが考えられます。思いつく限りのものを収集、保存しておきましょう。 5-3.

【弁護士監修】みなし残業(固定残業代)の仕組みや注意点!残業代の未払いがあったらどうする?|残業代請求などの弁護士費用をサポート「アテラ」

一般的には、"みなし残業代"と呼ばれることの多い「固定残業代」とは、どのような制度なのでしょうか。 この記事では、固定残業代(みなし残業代)の制度や残業代の計算方法、メリットとデメリットについて解説します。また、名称がよく似ている「みなし労働時間制」との違いもご説明しています。 プロフィール あべ社労士事務所 代表 社会保険労務士 安部敏志(あべさとし) 大学卒業後、国家公務員I種職員として厚生労働省に入省。労働基準法や労働安全衛生法を所管する労働基準局、在シンガポール日本国大使館での外交官勤務を経て、長野労働局監督課長を最後に退職。法改正や政策の立案、企業への指導経験を武器に、現在は福岡県を拠点に中小企業の人事労務を担当する役員や管理職の育成に従事。 事務所公式サイト: 固定残業代(みなし残業代)とは?

残業したくない奴はココに転職しろ!残業ない会社や仕事の見分け方 転職経験者が最短で内定ゲットするための転職活動の方法を解説 ⇒ 新型コロナ対策で、各社オンライン面接/面談に対応しています。 更新日: 2020年3月3日 本来の業務時間を過ぎてもまったく仕事が終わる気配がなく、ほぼ毎日のように残業している…という人は少なくないでしょう。 残業代がついても長時間労働は辛いのに、サービス残業で終電に間に合わないような時間まで残業を強いられたのでは、これから何年、何十年を続けて勤務する気が失せてしまいますよね。 残業のない会社に転職して、今の残業生活にサヨナラしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、 残業が多い職種や特徴 、 残業が少ない会社の特徴 、 残業なしの求人選びのポイント について紹介します。 なぜこんなに残業が多いの!?残業が多い会社の職種・特徴とは?

固定残業代(みなし残業代)とは?計算方法や導入のポイント、みなし労働時間制との違いを解説! | 労務 | 人事ノウハウ | 人事バンク

固定残業代のチェックポイント 求人広告の給与欄に「 固定残業代あり 」「 固定残業代を含む 」という表示があったら、次の点に注意しましょう。 ・固定残業代の金額と時間は明記されている? 月給の内訳に基本給と区別して 固定残業代の金額と時間が明記されていること を確認しましょう(参考: 厚生労働省 )。 詳しくは 次の項目 で解説しますが、1日8時間を超えて働くと割増賃金の対象となるため、基本給と固定残業代は区別されていなければなりません。 採用募集時に使用する 求人広告 や内定後に交付される 労働条件通知書 を見て、固定残業代の表示が次のNG例のような場合は、事業者に確認することをおすすめします。 ・固定残業代は割増賃金になっている? 固定残業代の金額が割増賃金になっていること を確認しましょう。 労働時間は1日8時間、週40時間までと法律で定められています。そのため、それを超えて働いた場合には割増賃金を支払うことが義務付けられており、固定残業代についても同じことが言えます(参考: 労働基準法第37条 )。 割増賃金を計算するには、まず1時間あたりの賃金を計算する必要があります。1時間あたりの賃金は基本給を1ヶ月の平均所定労働時間で割って求めます。 1時間あたりの賃金 = 基本給 ÷ 1ヶ月の平均所定労働時間 * *1ヶ月の平均所定労働時間=(365日 − 年間休日数)× 1日の所定労働時間 ÷ 12ヶ月 このとき、 1時間あたりの賃金が最低賃金を下回っていないか にも注意しましょう。最低賃金は厚生労働省のページで確認できます。 > 厚生労働省|地域別最低賃金の全国一覧 次に1時間あたりの賃金に 割増率1. 固定残業代(みなし残業代)とは?計算方法や導入のポイント、みなし労働時間制との違いを解説! | 労務 | 人事ノウハウ | 人事バンク. 25倍 を掛け、1時間あたりの割増賃金を求めます。 1時間あたりの割増賃金 = 1時間あたりの賃金 × 割増率1. 25倍 最後に1時間あたりの割増賃金に固定労働時間を掛ければ、固定残業代を算出できます。 固定残業代 = 1時間あたりの割増賃金 × 固定労働時間 1日の所定労働時間が8時間、年間休日125日の場合を例に固定残業代を計算すると、次のようになります。 なお、1日の所定労働時間が7時間(例:勤務時間9:00〜17:00、休憩1時間)の場合は、1日1時間までの時間外労働は法定内労働となり、割増賃金の対象とならない──というケースも存在します。 ・固定残業時間を超えたときに残業代は支払われる?

固定残業代(みなし残業代)とは? 固定残業代とは、時間外労働や深夜残業、休日労働など一定時間の残業を想定し、その労働に対する割増賃金を毎月定額で支払うもので、「みなし残業代」とも呼ばれます。 通常、法定労働時間を超え時間外労働が発生した場合には、「超過労働時間×1. 25倍の割増賃金」というように、都度計算して残業代が支払われます。 しかし、固定残業代では、 一定の時間外労働を想定し、毎月定額で支払う仕組み のため、予め「40時間分の時間外労働手当」と定めれば、実残業時間が0時間でも40時間でも同じ残業代が支払われることとなります。 このように固定残業代は、実際の残業時間にかかわらず、あらかじめ想定された時間分の残業代を一律で支給する制度です。 固定残業代の計算方法 固定残業代には、2種類の計算方法があります。 どちらも本質的には同じですが、雇用契約書を作成する際の表記や、就業規則で残業代についての規定を作成する際などにいずれかの方法で記述する必要があるため、確認しておきましょう。 手当型の計算式 手当型の固定残業代とは、割増賃金の支払いに変えて、一定額の手当を支給する形態のことです。 具体的には「基本給30万円+固定残業代5万円」といった記述になります。 手当型の固定残業代の計算式は 「固定残業代=時間単価×固定残業時間×割増率」 で求めることができます。 仮に1ヵ月の賃金が300, 000円の従業員に40時間の固定残業代を設定する場合は、以下の通りです。 固定残業代(300, 000円÷160時間※時間単価)×40時間×1. 25=93, 750円 ※基本給のみ、1ヶ月平均所定労働時間160時間、時間外労働手当を固定残業代とする場合 組込型の計算式 組み込み型の固定残業代とは、基本給の中に、割増賃金を組み込んで支給する形態のことです。 具体的には「基本給35万円(20時間分の固定残業代として5万円が含まれます)」というような表記となります。 組込型の計算方法は 先に固定残業代を算出し、基本給から差し引く という計算式になります。 固定残業代=給与総額÷(1ヵ月平均所定労働時間+固定残業時間×1. 25)×固定残業時間×1. 固定残業代 残業無し 支給しない. 25 手当型と同じく、1ヵ月の賃金は賃金が300, 000円の従業員に40時間の固定残業代を設定するケースで算出してみました。 固定残業代=300, 000円÷(160+40×1.

June 2, 2024, 7:51 pm