出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解|公益社団法人 日本産科婦人科学会

日本産科婦人科学会雑誌 51: 823-826, 1999 にて誌上通知】 [9]「母体血清マーカー検査に関する見解」厚生科学審議会先端医療技術評価部会・出生前診断に関する専門委員会. 1999(平成11)年6 月23 日 [10]Screening for fetal chromosome abnormalities. ACOG Practice Bulletin number 77, American College of Obstetrics and Gynecology, 2007 [11]NHS Fetal Anomaly Screening Programme. NIPT(新型出生前診断)とはどういう検査? | ヒロクリニック. [12]「着床前診断に関する見解」と「習慣流産に対する着床前診断についての考え方(解説)」.日本産科婦人科学会.2010(平成22)年6 月 改定 [13]医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドラ イン.厚生労働省.平成18 年4 月21 日改正 (「先天異常の胎児診断、特に妊娠初期絨毛検査に関する見解」として発表、 昭和63年1月、会長 須川 佶) (「出生前に行われる検査および診断に関する見解」へ改定、 平成19年4月、理事長 吉村泰典、倫理委員会委員長 星合 昊) (平成23年6月改定、理事長 吉村泰典、倫理委員会委員長 嘉村敏治) (「出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解」へ改定、 平成25年6月、理事長 小西郁生、倫理委員会委員長 落合和徳)

出生前検査をお考えの方へ|東京慈恵会医科大学附属病院母子医療センター|妊娠や出産をご検討されている方へ

妊娠をすると、年齢や家庭の状況から「出生前診断」を考えることがある人もいるのではないでしょうか。出産前の赤ちゃんの検査については様々な意見がありますが、受けるか受けないかを判断するためには、検査に関する情報収集を十分に行うことが大切です。そこで今回は、出生前診断について、検査の種類や受けられる時期、方法、費用などをご説明します。 出生前診断とは? 「出生前診断」は、胎児に先天性・遺伝性の病気、奇形、染色体異常などがないかどうかを調べる検査の総称です。 一般的な妊婦健診で行う超音波(エコー)検査でも、胎児に異常がないかどうか、また胎児の心拍や羊水量などをチェックしますが、夫婦のどちらかが染色体異常を持っていたり、胎児が重い病気にかかる可能性があったりする場合などに、出生前診断が行われることがあります。 出生前診断の具体的な方法としては、主に以下の5つの種類があげられます。 出生前診断の主な種類 ● 胎児スクリーニング検査(胎児ドック) ● 母体血清マーカーテスト ● 母体血胎児染色体検査(NIPT)※ ● 絨毛検査 ● 羊水検査 ※2013年に日本で認可されたばかりの「NIPT(Non-invasive prenatal genetic testing)」は、「新型出生前診断」として区別されることもあります。 なお、出生前診断は希望すれば誰でも受けられるというわけではなく、日本産科婦人科学会は「適性な遺伝カウンセリングを提供したうえで実施されるべき」との見解を示しています(※1)。 出生前診断の検査の種類や方法、費用とは?

出生前診断とは?検査の費用や種類、時期は?問題点もある? - こそだてハック

出生前診断のための検査のうち、確定的検査にあたる絨毛検査や羊水検査は、母体のお腹に針を刺したりする必要があるため、母体と胎児にわずかながら負担がかかります。 日本産科婦人科学会の産科ガイドラインによると、絨毛検査に伴う流産リスクは約1%、羊水検査の場合は約0. 3~0. 5%あるとされます(※3)。検査を受ける妊娠週数の違いを考慮すると、どちらの検査も同じ程度の流産リスクがあります。 また、まれですが検査後に出血や破水、腹膜炎などの合併症を起こすことがあるのも、出生前診断の検査におけるリスクといえます。 出生前診断は専門医とよく相談しましょう 出生前診断のために行われる検査には様々な種類があり、それぞれにメリットだけでなくリスクもあります。 検査への理解が深まれば、受けるかどうかの判断や、検査結果の受け止め方も変わってくるかもしれません。パートナーや家族と相談するのはもちろんですが、まずは夫婦そろって専門の医師とよく相談し、遺伝カウンセリングを受けたうえで出生前診断について検討してみましょう。 ※参考文献を表示する

Nipt(新型出生前診断)とはどういう検査? | ヒロクリニック

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・母体血液中に存在する胎児DNA を用いて胎児が染色体異常に罹患している可能性を従来よりも高い精度で推定する検査が実施されている[6].こうした母体血液中に存在する胎児・胎盤由来細胞やDNA/RNA 等による遺伝学的検査については検体採取の簡便さから安易に実施される可能性があるので,検査の限界,結果の遺伝学的意義について検査前の時点から十分な情報提供が遺伝カウンセリングとして実施され,検査を受ける夫婦がこれらの内容を十分理解し,同意が得られた場合に実施する. またこの検査の提供にあたっては,表1の各号のいずれかに該当し,かつ検査対象となる疾患に関してこの検査の診断意義があることを前提とした上で検査を希望する妊婦に個別に遺伝カウンセリングが行われ,提供すべきであり,決して全妊婦を対象としたマス・スクリーニング検査として提供してはならない. ・マイクロアレイ染色体検査法(アレイCGH法,SNP アレイ法等)や全ゲノムを対象とした網羅的な分子遺伝学的解析・検査手法を用いた診断については得られる結果が臨床医学的にも遺伝医学的にもまだ明確でない遺伝医学的情報が多く,さらに結果が示す情報は多種多様であり,その意義づけや解釈が難しいことも多く含まれることから検査前・検査後に専門的な遺伝カウンセリングの場で適切な情報提供,説明が行われる必要がある. 6) 非確定的な検査の実施について: 母体血清マーカー検査や超音波検査を用いたNT (nuchal translucency)の測定等のソフトマーカーの同定は非確定的な遺伝学的検査に位置付けられる.これを意図し,予定して実施する場合には,検査前に遺伝カウンセリングを十分に行う必要がある.出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関わる超音波診断に関しては,超音波医学に十分習熟した知識を有する専門職(超音波専門医等)が実施するなどして,その検査を受ける意義と結果の解釈等について理解を得られるように説明し,検査を受けた後にどのような判断が求められ,その対応や,さらに方向性を選択することになるか,またこれらの場合に引き続き確定診断を目的とする遺伝学的検査等へ進む場合には再度遺伝カウンセリングを行った上でインフォームドコンセントを得て実施する.なお,非確定的な検査を実施する前にこれらの確定診断に至る過程を十分に説明しておく必要がある. ・妊娠初期の超音波検査による所見について: 超音波検査により得られる所見のうち,直接的に胎児の異常を示すわけではないが,その所見が得られた場合にはそれに対応した胎児異常の存在する確率が上昇すると報告されている所見があり,これらはソフトマーカーと呼ばれる.これには胎児後頸部の浮腫(NT),鼻骨低形成(欠損),といった所見などが報告されている.諸外国ではこうした超音波検査によるソフトマーカーの一部(NT等)を母体血清マーカー検査と組み合わせて,胎児異常の確率を算出するスクリーニングプログラムも提供されている.しかし,日本人における信頼性のある基準データは現在のところ,存在しないので,実施する場合にはその点を十分に考慮する.なおNTに関しては日本産科婦人科学会産婦人科診療ガイドライン産科編においてその取り扱いが述べられている[7].

June 2, 2024, 8:17 pm