大腿骨転子下骨折とは?特徴や手術方法、リハビリテーションのポイントは?

骨がくっつくまでの間は,動かすと痛いので消炎鎮痛処置を続けなければなりませんでした. このような治療を行っても,大腿骨頚部骨折では骨がくっつかないことが多く,大腿骨転子部骨折では骨はくっついても変形(曲がってくっつく)や脚短縮を後遺症として残すことが多く,機能的には全く満足できるものではありませんでした. また,骨癒合には数ヵ月を要するので,その間はベッド上で安静が必要でした. 高齢者に長期臥床を強いると,褥創を作ってしまったり,肺炎を生じたりという合併症も発生しますし,寝たきりの状態になってしまうこともまれではありませんでした. 麻酔管理法や手術方法の進歩によって,今日,多くの大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折を手術的に治療することが可能になりました.そのため,患者さんの全身状態が手術に耐えられると予想できる場合には,大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折は手術によって治療する方が患者さんのためになると,多くの整形外科医は考えています. 手術方法にはどんなものがありますか? まず,大腿骨頚部骨折の手術方法について説明します. 大腿骨頚部骨折に対しては,骨接合術( 写真3 )と人工骨頭置換術( 写真4 )という2つの治療法のいずれかが行われるのが普通です. 骨接合術というのは骨を金属などの器具で固定して,折れた部分をくっつける手術です. 人工骨頭置換術というのは,骨をくっつけるのはあきらめて骨折した頚部から骨頭までを切除して,そこを人工物(金属,セラミックス,ポリエチレンなどでできている)で置き換える手術です. では,どちらの手術がよいのでしょうか? 大腿骨の解剖をイラストでわかりやすく解説 | 股関節の痛みの原因を治療する. まず,それぞれの手術の利点や欠点について説明します.大腿骨頚部骨折に対して骨接合術を行うと,前述した偽関節や骨頭壊死,遅発性骨頭陥没という合併症を生じる危険性があります.このような合併症を生じた場合には,もう一度手術を受けて骨折部を固定していた金属器具を抜去して,さらに人工骨頭置換術を行う必要があります.骨折した時に最初から人工骨頭置換術を行えば,偽関節や,骨頭壊死,遅発性骨頭陥没などの合併症はありません.しかし,人工骨頭置換術は骨接合術に比べて手術侵襲がやや大きいのが問題で,骨接合術に比べて手術時間が長く,輸血を要することが多く,術後に感染を生じる危険性も高いといわれています.また,人工骨頭置換術に特有な合併症として関節脱臼を術後経過中に生じることがあります.脱臼が生じた場合には,病院を受診して脱臼を整復してもらわなければなりません.さらに,長期的には挿入された人工骨頭が弛んでくる場合があり,新しい人工骨頭や人工股関節に再置換しなければならないという耐久性の問題もあります.これらのことを踏まえて,どちらの手術がいいのかを考えてみましょう.

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大腿骨転子下骨折とは?特徴や手術方法、リハビリテーションのポイントは? 大腿骨の骨折は、 近年の高齢化社会において、 増加の一途 をたどる疾患 です。 高齢になると、骨粗鬆症により、骨の脆弱性が進行し、 転倒などの軽微な外力でも容易に骨折に至ります。 スポンサーリンク 大腿骨の骨折と一概に行っても、 その部位によって原因や症状、その治療方法なども異なります。 多くは、手術療法を必要とする場合が多く、 受傷後の日常生活へ復帰するための リハビリテーション も必須 となります。 大腿骨の骨折の中でも頻度の高いものとしては、 ・大腿骨頸部骨折 ・大腿骨転子部骨折 が挙げられます。 いずれも転倒などの外力で生じる脆弱性骨折です。 大腿骨の骨折 に関する記事はこちら → 大腿骨頸部骨折とは?原因や症状は?治療方針は? → 大腿骨転子部骨折とは?手術の種類は?骨接合術ってどんな手術? 大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折は、 関節包の内側か外側かによって分けられており、 前者を 「大腿骨頸部内側骨折」、 後者を 「大腿骨頸部外側骨折」 と呼びます。 さらに、付け加えると、大腿骨頸部外側骨折には、転子部骨折のほかにももう一つ、 【大腿骨転子下骨折】 が存在します。 大腿骨転子部よりさらに遠位である位置の骨折です。 頻度は少ないものの、 受傷後の骨癒合は 遷延することが多い という特徴 があります。 今回は、大腿骨転子下骨折の特徴や手術方法、リハビリテーションのポイントついて解説します。 大腿骨転子下骨折の特徴は? 大腿骨大転子 筋. まず、大腿骨転子下の位置ですが、 大腿骨頸部の外側である転子部よりも、さらに遠位の部分です。 転子下骨折は、 転子部と骨幹部の移行部の骨折 であり、 転倒などによる外力よりも、 より強 力な外力 によって生じます。 そのため、若年者の労働災害や交通事故などが多く、粉砕骨折を呈すこともしばしば… 大腿骨には、長く強力な筋肉が多く付着しており、 骨折後は、転子下のレバーアームの長さから容易に、 内反力や回旋ストレスが生じます。 このような理由から 転位をきたしやすく 、より強固な固定が求められます。 大腿骨転子下骨折の手術療法は? 大腿骨転子下骨折の治療方法は、 【手術療法】 です。 大腿骨転子部骨折で用いることも多い、 ・CHS ・ガンマネイル などのプレートや髄内釘が使用されます。 転子部骨折の 手術療法 はこちら → 大腿骨転子部骨折とは?手術の種類は?骨接合術ってどんな手術?

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HOME > 病態生理 > 大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折 大腿骨頸部骨折・大腿骨転子部骨折とは?

あなたの持つお悩みに「体質改善」で解決アプローチしていく連載第9 弾は、下半身太りの悩みを持っている方向け必読! 下半身太り対策トレーニングです。今回も指導してくれるのは小林園子トレーナーです。ずっと気になっていてファッションを楽しめない……という方も多い「下半身太り」。その原因と対策をお伝えしていきます。 1回目:まずはボディチェック>> 2回目:運動前のエクササイズ>> 3回目:腰痛改善エクササイズ>> 4回目:食事のとり方>> 5回目:膝痛改善エクササイズ>> 6回目:ヘルシーおやつの紹介&レシピ>> 7回目:肩こり改善エクササイズ>> 8回目:どっちがヘルシークイズ>> 9回目:下半身太り解消エクササイズ>> 10回目:骨盤のゆがみタイプ別エクササイズ>> 下半身太りの原因は? 大腿骨 大転子 骨折. (骨や神経の病気を除く) 「下半身太り」と一括りにしてしまうと、どんな対策をしていいのか分からなくなってしまいますが、下半身太りの原因は大きく4つあります。 ①大転子とよばれる骨が横に張り出て、ふともも横に脂肪がのってしまう ②第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉が弱くなっていたり、固くなっていたりすることにより、ふくらはぎのポンプ機能が弱まり、下肢に送られてきた血液や水分が下半身に滞り、むくみの原因となっている ③たくさんの筋肉がついている股関節の動きがかたくなって可動域が下がり、股関節周りの筋肉が衰え、姿勢や骨盤の傾きが崩れ、代謝が悪くなる ④冷え それぞれの対策をご紹介します。 下半身太りの防止エクササイズ 1. お尻横(中殿筋)を鍛えるエクササイズ お尻の横の筋肉、中殿筋が弱化すると大転子が外にずれて張り出し、太ももの外側が太くなってしまいます。 中殿筋とは、骨盤と大腿骨(太ももの骨)をつないでいる筋肉です。 太ももが特に横に張りだしていると感じているなら、中殿筋が上手く使えていない可能性があります。使わないとさらに衰えてしまうので、中殿筋を使うトレーニングがおすすめ。 ①横に寝転がり、下の足は曲げて、上の足を伸ばし上下に運動します。上げ下げする上の足の足首は、斜め内側にしておきます。 ②上記写真の左で、 園子トレーナーが指さしている部分を特に意識 しましょう。 指さす部分が中殿筋 です。そこを意識しながら、上の足を上下に上げ下げしましょう。 腰が傾きやすいので、しっかり床と垂直になるように気をつけましょう。 また、同じく中殿筋を意識して、足裏をくっつけた状態で貝が開いたり閉じたりするように、ひざを動かすエクササイズも効果的です。 このときも「中臀筋」の部分を意識して!

May 20, 2024, 7:42 am