てんかん 認知 症 なり やすい

認知症と似たような症状が出ることがあるけれど、実は全く異なる病気に「てんかん」があります。脳に突然に電気的な乱れが生じる「てんかん発作」を繰り返す病気です。てんかんというと「不意にけいれんを起こす病気」だというイメージがあるかもしれませんが、実は、けいれんを起こさないてんかんも多くあります。てんかんの症状は人によってさまざまで、中には「最近の出来事を忘れる」「ぼーっとして呼びかけに反応しない」といった、認知症と似たような症状の場合もあり、高齢の場合は認知症と間違われることがあるのです。認知症の治療薬(抗認知症薬)はてんかんを起こしやすくするので、てんかんの人が認知症と誤診されて抗認知症薬を使うと、何の効果もないだけでなく、かえっててんかんの症状が悪化します。一方、てんかんと正しく診断されて治療を受ければ症状は改善します。ゆえに両者を区別することは重要です。

  1. 「てんかん持ち」のシニアは認知症になりやすい? | シニアSNS『Slownet』
  2. 時々の物忘れは認知症でなく「てんかん」? | 知ってほしい「認知症の大事な話」 | 小田陽彦 | 毎日新聞「医療プレミア」
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「てんかん持ち」のシニアは認知症になりやすい? | シニアSns『Slownet』

予告なしに急に発作や痙攣をおこす「てんかん」。 年齢・性別関係なく起こる疾患のひとつとして知られています。 しかし、高齢者が急にてんかんになった場合、もしかすると脳卒中や認知症のサインかもしれません。 本日は高齢者のてんかんについてご紹介します。 てんかんになる原因は?遺伝する?意識がなくなる症状や薬、応急処置 画像提供:imagenavi(イメージナビ) 参考:てんかんinfo てんかんとはどのような病気かご存知でしょうか? てんかん発作を繰り返す脳の病気で、年齢や性別、人種といったものは関係なく発病するのが特徴です。 世界保健機関(WHO)では、てんかんは「脳の慢性疾患」と定義されており、脳の神経細胞「ニューロン」に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作が特徴。 この他様々な臨床症状や検査の異常が伴う、という風に WHOでは定義しています。 てんかん発作の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々あります。 代表的なのが痙攣でしょうか。 手足をガクガクと一定のリズムで曲げ伸ばしする間代発作や手足が突っ張り体が硬直してしまう強直発作、まだ短時間意識が消失してしまう欠伸発作、手足が一瞬ピクッと反応してしまうミオクロニー発作、感覚や感情が変化し特殊な行動をしてしまうといった色々な症状が発生する複雑部分発作など、一言でてんかんといってもその症状は実に多彩なのです。 ただしてんかんの発作というのは、患者ごとにほぼ決まっていると言われています。 一人の患者は同じ発作を繰り返して起こす。 これがてんかんの特徴です。 なぜてんかんを発病してしまう? てんかんの原因はさまざまあると言われており、その原因によって「特発性てんかん」と「症候性てんかん」に分けられています。 特発性てんかんは通常、検査をしても異常が見つからず、原因不明とされるてんかんのこと。現在では、生まれた時からてんかんになりやすい傾向を持っている、という風に考えられているそうです。 一般的にてんかんは遺伝しないと考えられています。 しかし特発性てんかんの場合、一部には「てんかんになりやすい傾向が遺伝する可能性」も指摘されているそうです。 現在のところ特発性転換に関してはまだまだわかっていないことも多く、研究が日夜進められています。 一方の症候性てんかんは、脳に何かしらの障害が発生していたり、脳の一部が損傷していたりすることを起因として発生するてんかんのこと。 例えば、出生時に脳が傷ついてしまったり、低酸素状態が続いたり、脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、脳外傷、アルツハイマーなど、こうした原因で脳が損傷したため起こるてんかんです。 てんかんは何歳から発症する?

時々の物忘れは認知症でなく「てんかん」? | 知ってほしい「認知症の大事な話」 | 小田陽彦 | 毎日新聞「医療プレミア」

高齢者のてんかんとは てんかんは子どもの病気と思いがちですが、高齢者でもてんかんは発症します。海外の研究では、てんかんの発症率は、2000年ころから高齢者が小児を上回るようになり、今日では高齢者の発症率が最も高くなっていると報告しているものもあります 1) 。高齢者のてんかんの患者数は、日本では大規模な調査は行われていないため、明らかになっていません。そのため、てんかんがあるにもかかわらず未治療の高齢者が多いかもしれないといわれています。今後、ますます高齢化が進むことで高齢者のてんかんも増加すると推測されています。 年齢別てんかん発症数 出典:日本神経治療学会治療指針作成委員会編集「標準的神経治療:高齢発症てんかん」463ページ、Fig. 1「年齢別てんかん発症数」(日本神経治療学会の許可を得て転載) 1)Epilepsia. 52: 1857–67, 2011. Sillanpää M, et al. : Regional differences and secular trends in the incidence of epilepsy in Finland: a nationwide 23-year registry study. 「てんかん持ち」のシニアは認知症になりやすい? | シニアSNS『Slownet』. 高齢者のてんかんの原因 高齢者のてんかんは、脳卒中の後遺症、脳腫瘍、頭部外傷、中枢神経の感染症、加齢に伴う脳の異常、認知症などによりおこることが多く、このように原因の明らかなものが全体の半分~約2/3といわれています 2) 。原因不明とされてきたなかに「扁桃体肥大」が隠れていることも最近明らかになってきています 3) 。 2) 厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業) 総合研究報告書 てんかんの有病率等に関する疫学研究及び診療実態の分析と治療体制の整備に関する研究:(4)高齢者入院施設のサンプル調査(赤松) 3) Epilepsy Res. 112:114-21, 2015. Sone D, et al. : Evaluation of amygdala pathology using (11)C-methionine positron emission tomography/computed tomography in patients with temporal lobe epilepsy and amygdala enlargement.

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高齢発症てんかんの原因疾患 2) 高齢者のてんかんの症状 高齢者のてんかんは部分てんかん( てんかん発作の種類 )がほとんどです。発作は若年者に比べると 二次性全般化発作 が少なく、多くは 複雑部分発作 でけいれんを伴わない目立たない発作が特徴です。前兆症状は少なく、ボーっとする、不注意、もうろう、無反応、奇異な行動などで、こうした発作の後に意識がもうろうとした状態が数時間~数日続くことがあります。認知症と誤診されることもあります。発作とは別に過去のエピソード記憶が失われること(人生の大事なイベントを思い出せないなど)も高齢者てんかんの特徴です。 高齢者に意識を喪失する発作がおきた場合は、心疾患、脳血管疾患との鑑別が必要で、原因を確定することが特に重要です。 高齢者は慢性疾患などをもっていることが多く、もっとも多い合併症は、脳梗塞などの脳血管疾患です。また、逆にてんかんの症状をもつ高齢者は、もたない高齢者に比べて、その後、脳血管疾患を発症しやすくなるという報告もあります 4) 。 また、てんかんと認知症との関連性として、アルツハイマー型認知症の高齢者の約20%がてんかん発作を併発するという報告 5) もあります。 4) Demos Publications, New York, 1990. p. 時々の物忘れは認知症でなく「てんかん」? | 知ってほしい「認知症の大事な話」 | 小田陽彦 | 毎日新聞「医療プレミア」. 1-51. Hauser WA, Hesdorffer DC eds. : Epilepsy: Frequency, causes and consequences. 5) Drugs Aging. 20:791-803, 2003.

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高齢者「うつ」の原因は? 心に元気がない状態は一般に「うつ」と言われています。うつは気分の障害です。気分とは精神の活動状態の全般的傾向のようなもので、気分が沈滞するといつもくよくよとして、なにもできず、考えも浮かばないような状態となります。これが行き過ぎると仕事も手につかず体はどこも悪くないのに布団から出られないような感じになったりします・・・・続きを読む 16. におい大丈夫ですか? 最近においを嗅いでいますか?においの感じ方は習慣や環境によって個人差が大きく、よくわかるにおいも人によってバラバラです。においの低下は意外と気がつきにくく、ほかの人がにおっているのに自分がわからなくて、はじめてにおいの低下に気がつく場合や、いつから衰えてきたのか本人でもよく覚えていない場合があります・・・・続きを読む 17. 義歯の痛みの原因は? 「食べ物を義歯で噛むことができない」という患者さんの訴えの中でもっとも多いのは痛みによるものです。義歯の痛みで、食事が苦痛になってしまうことは、患者さんにとってとても辛いことです。高齢の義歯使用者では、顎堤(義歯をのせる土手の部分)が退縮し、顎堤粘膜も薄く、弱くなっているうえに、唾液分泌も低下するため、義歯の安定性や維持力の基盤が失われ・・・・続きを読む 18. 全身麻酔について 全身麻酔を受けられる患者さまから、日頃いろいろな質問をお受けします。「寝ているだけ?」「なんとなく怖い、、目がさめるのかな?」「マスクから何か吸うの?」「注射の麻酔?」「背中からする麻酔?」「どのようにきくのかな?」「眠ったあとはどうなるのかな?」そもそも麻酔とは、手術中の痛みや意識を取り除くだけでなく・・・・続きを読む 19. 認知症の人の痛みに気づく5つのポイント 皆さんは、認知症の人が、何かつらそうな様子に見えるけど、自分はわかってあげられない、と悩んだことはありませんか?痛みについて書かれた本はたくさんありますが、この記事では、痛みを訴えることが難しい認知症の人の痛みを、どのように気づいてあげればよいか、について解説します・・・・続きを読む 20. あなたの腸は大丈夫? ―いきいき腸内細菌!― これまでの研究から、腸内細菌は「認知症」と関係することもわかりました。腸内細菌と認知症については、一見接点がなさそうな組み合わせですが、興味深い関係であり、専門家の学会でも大変注目されています。今回は、「腸内細菌」についての話題をご紹介します・・・・続きを読む

足の腫れ・むくみの原因は? 足の腫れ、むくみはよく見られる症状です。その原因はさまざまであり、いくつかの要素が関係していることも多いのです。また中には重大な疾患が隠れている場合もあります。それらの原因を順番にみていきましょう。足の腫れむくみの原因としては全身性の原因と局所的な原因に分けられます。・・・・続きを読む 10. 体重減少の原因は? ヒトの体は、血液・体液などの水分・塩分、筋肉・臓器(内臓・脳)などのタンパク質・脂肪、骨などの無機質(ミネラル)からできています。消化管から体内に取り込まれた水分・塩分・ミネラルは直接、食物中の三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂肪)はそれぞれブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸とグリセリンに分解されて体内に吸収されます・・・・続きを読む 11. 貧血の原因は? 患者さんから、「私はよく貧血になる」、「私は貧血はありません」という訴えを時々聞きます。よくよく聞いてみると、立ち上がった時に頭がふわっとする状態を「貧血」ととらえている方がたいへん多いことに気づきます。これは「立ちくらみ」です。「立ちくらみ」は起立性低血圧などに伴うもので、貧血と直接の関連はありません。それでは貧血とはどういった状態のことをいうのでしょうか?・・・・続きを読む 12. 物を食べた時にむせる原因は? のどの奥は、縦に長い管の様な構造になっています。縦に長い理由は、人間が他の動物と違って声を出す動物であり、この笛の胴に似た部分で音を共鳴させて、様々な種類の声を出すためです。これで話をすることができるようになったのですが、この部分が長いため、飲み込んだ食べ物が通る時に誤って、呼吸をするための管(気管)に入ってしまうことが起こりやすくなります。・・・・続きを読む 13. "あれっ?なんか腰が痛いな・・・" いつの間にか骨折、その原因は? 歳をとると自分の姿を鏡でじっくり見る機会も減ってくるとは思います。腰に痛みや違和感を感じたら、一度鏡で自分を見てみてください。転んだり、けがをしたわけでもないのに腰の異常を感じたら、それは「いつの間にか骨折」かもしれません。年齢とともに骨や筋肉は弱くなり、骨粗鬆症やサルコペニアといった病気になることがあり、・・・・続きを読む 14. 頭痛の原因は? 頭痛はもっともよく見られる症状の一つで、頭痛の患者数は日本で4, 000万人とも言われています。その原因はさまざまで、自然におさまる軽症のものから、中には命にかかわる病気が隠れていることもあります。頭痛について、正しい知識を持つことが大切です。頭痛の原因を、発生する場所別にみていきましょう・・・・続きを読む 15.

病気 2020. 04. 16 認知症と間違えやすい"高齢発症てんかん" そのポイントと治療 新宿神経クリニック 院長 渡辺雅子先生 てんかんは、神経疾患の中ではもっとも頻度が高い病気のひとつで、1, 000人当たり5~10人の割合でみられます。一生のうち1回でも発作を経験する人の割合は人口の約10%で、日本には約100万人のてんかん患者さんがいます。このように私たちの身近にあるてんかんは、65歳以上になると年齢とともに発症率が上がりますが、その症状から、認知症と誤診されてしまうことがあります。 てんかんを専門として患者さんの診療に従事する、新宿神経クリニック 院長の渡辺 雅子(わたなべ まさこ)先生に、高齢発症てんかんのポイントとその治療についてお話を伺いました。 高齢発症のてんかん――そのポイントとは?

April 29, 2024, 1:28 pm