ガラス の 仮面 真澄 マヤ 小説

文庫 紙の本 ガラスの仮面 第21巻 紅天女 2 (白泉社文庫) 税込 734 円 6 pt セット商品 あわせて読みたい本 この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。 前へ戻る 対象はありません 次に進む このセットに含まれる商品 この著者・アーティストの他の商品 みんなのレビュー ( 6件 ) みんなの評価 3. 9 評価内訳 星 5 ( 1件) 星 4 星 3 ( 2件) 星 2 星 1 (0件)

朝ドラ「花かごの人」判明でやはり?「紫のバラの人」がトレンド入り/芸能/デイリースポーツ Online

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ホワイトデーは空けておくように、と言われていたマヤだったが 3泊4日の旅行を提案されて驚いた。 「そ、そんなにお仕事休んでいいの……?大丈夫?」 付き合い始めてから彼が連休なるものを取得したのは初めてだ。 それにその仕事虫ぶりを知っているだけに 嬉しさより驚きや心配が先立ってしまったのは仕方ない。 「新婚旅行なら休むだろ、普通」 「新婚旅行!」 その新鮮な響きにマヤは思わず声を上げる。 結婚式はしないと2人で決めていた。 互いに多忙ということもあるが、 結婚式となると速水側の親族も黙ってはいないだろう。 身内の悪意にマヤを晒したくないというのが本音だった。 マヤも派手なことはしたくないと思っていたので 式を挙げないことに異論はなかったのである。 だから新婚旅行なんて考えもしなかった。 「まあ本来ならもっと長期休暇を取るべきなんだが さすがに、な。近場になってすまないが……」 「十分です!」 真澄と過ごせるならそれでいいのだ。 それだけで幸せなのだから。 自分のために時間を作ってくれたことが嬉しい。 そしてマヤはその日から仕事の傍らいそいそと旅行の準備をし、 その姿を真澄は表情を緩めて見つめるのだった。 そして出発当日、真澄が運転する車は都内のショップに横付けした。 「ここは?」 「約束しただろ、ホワイトデーに下着をプレゼントすると」 「はあ! ?」 マヤは助手席で素っ頓狂な声を出した。 そう言われればそんなことを言われたような。 「話は通してあるから選んでこい」 そう言って真澄はマヤをショップへと押し込んだ。 「速水様、お待ちしておりました」 店内に入った途端にそう言われて、ああそうかと気づく。 自分はもう『速水』姓なのだと。 仕事では旧姓のままだから意識もしていなかったが。 そして試着室で丁寧にバストサイズを測られマヤは驚く。 普段は同じカップサイズしか買ったことがないからだ。 「女性の体は変化します。時々計測した方がよろしいですよ」 「へえ……」 「合わないサイズを身につけていると形崩れの原因にもなります。 お若いうちから張りがなくなると悲しいでしょう? ご本人様も、もちろんご主人様も」 意味深に微笑まれてマヤは頬を染める。 確かにそうかもしれないが、 真正面からそんなふうに言われると恥ずかしい。 その後サイズ計測を終えると何点か試着させられたのだが。 出されたものはどれも普段使いの出来そうにないものばかりでマヤは白目になる。 純白の生地で背中は大胆にカットされたビスチェのロングタイプ。 ウェストを締めれば胸が上に持ち上がり強調される。 その胸元はリボンだったり編み上げだったり違いはあるが どれも日常では着ない。絶対に。 もっとも今後増えるであろうパーティのドレス用と思えば使えなくはないが 旅行前にこれを買えということは やはり、そういうことなのだろう。 バレンタインの夜を思い出してマヤは目眩がした。 真澄の変態ぶりを垣間見た気がしたのである。 結局拒否権などないマヤはその中からは1番セクシー度の低いものを選び、 お揃いのショーツと共にラッピングされた袋を手に真澄が待つ車へと戻った。 涼しい顔をする真澄に、この変態!と心の中で悪態をつくと 真澄がくすくす笑う。 「久しぶりにゲジゲジを見る目をしてるな」 「ゲジゲジの方がマトモです」 「そうか。だが楽しみだな」 何がだ、何が!

May 6, 2024, 6:57 am