向日葵の咲かない夏 ネタバレ

❝僕の名札が入ってたからびっくりしたよ。あれ、お爺さんが持ってたんだね。(p440)❞ ミチオの名札がなくなったと読者が気づくのは先生の部屋に侵入したあと、ミチオが気づくのはその後のお爺さんと会って『性愛への審判』について教えてもらった後です。どこでお爺さんの手に渡ったのか、よくわかりませんでした。ですが、読み返したらわかりました。 ミチオの行動を時系列順に追っていくと、まず ミチオは学校の集会に行く途中でS君にお母さんの顔を見せるためにS君の家へ行く →そこでダイキチに襲われているお爺さんを助ける →学校の集会に参加 →一旦帰ってからミカを連れて駅へ →先生の部屋に侵入 →JR公園へ(読者はこのとき名札の紛失に気付く) →駅でおじさんと会う(この直後、ミチオは名札の紛失に気付く) となります。 お爺さんの手に名札が渡ったのは、ダイキチに襲われているお爺さんを助けたとき だったんですね! ミチオの妄想について?

  1. 「向日葵の咲かない夏」あらすじ紹介ネタバレ感想~サイコホラーミステリー~ - 筆林

「向日葵の咲かない夏」あらすじ紹介ネタバレ感想~サイコホラーミステリー~ - 筆林

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世界観にぐっと引き込まれて読むのが一番オススメです! ここで多くは語れませんが、作品全体の解釈の仕方について、ラストについて… 読み終わった方とはぜひ、語り合いたいです(笑) 【向日葵の咲かない夏】考察/感想&お楽しみポイント②:空白に入る文字当てにチャレンジ! 「向日葵の咲かない夏」には、二か所、文章(セリフ)の中に□□□…と文字が入っていない箇所があります。 これって、とても珍しい手法ですよね! 向日葵の咲かない夏 ネタバレ. 思わず、「お!」となりました。 作者から読者への明確な挑戦状です。 □□□と文字伏せされたセリフの内容は作品の中で明かされるのですが、答えを提示される前に当てることができるか? ぜひ挑戦してみてください! 問題の箇所はこの2つのセリフ。 ミチオの母がミチオに対して発するセリフ:「―お前が□□□□□□□って」(□は7つ) 自宅で死んでいるのが発見されたS君の死ぬ直前に何者かに向けて発するセリフ「……僕□□□□□□□□?……」(□は8つ) わたしも挑んでみて、ほとんどあてることができました★ ドンピシャではありませんが…意味としては当たり!という感じです(笑) こういった楽しみがある作品はなかなかないので、ぜひ正解目指して考察してみてくださいね♪ 【向日葵の咲かない夏】考察/感想&お楽しみポイント③:全体を包み込む違和感の正体をつかめ! 「向日葵の咲かない夏」は、読み進めて事件の謎が少しずつ紐解かれていくと同時に… どうしようもなく大きくなっていく「違和感」に気付く作品です。 もちろん、その違和感の正体は最後に種明かしされます。 それに途中で気づくことのできる方もいるでしょうし、最後になってからわかる方もいるかと思います。 どこかおかしい。どこか狂っている。 これは冒頭、アブラゼミの声が無数に重なった鳴りやまない暑い日の音についての、主人公のミチオの感情。 ミチオは風の音、セミの声、周囲の音に対して常に狂気を感じ、おびえている。 これは 作品全体のテーマの暗喩 なのかな、と個人的には感じました。 この世界はどこかおかしく、どこかが狂っている― 一見普通に見える日常の風景。 明るい先生、ちょっとうるさいクラスメイト、可憐な想い人がいる学校生活。 可愛い妹、無口な父にやたらミチオに冷たく当たる母親がいるミチオの自宅。 近くに住む不思議な力を持つトコ婆さんに、いじめられっこのS君といった周囲の人物たち。 みんながみんな、表向きに見える面とは全く違う一面、真実を隠し持っています。 誰にも隠し持った一面がある… それを暴いていく過程、自ら見つけていく過程が個人的には面白かったです!

June 2, 2024, 2:05 am