肺がんの免疫療法-オプジーボをはじめとする免疫チェックポイント阻害剤とは | メディカルノート

Rさん:48歳 女性 卵巣がん・ステージⅢ 契約社員。ステージⅢの卵巣がんと診断され、手術後、再発を抑えるために抗がん剤治療を受けました。 夫と子ども(20歳、22歳)の四人暮らし。 Rさんはお腹の張りとトイレが近くなったことから更年期障害を疑い、近隣のレディースクリニックを受診したところ、すぐに県立がんセンターを紹介され、卵巣がんと診断されました。卵巣がんは自覚症状がほとんどないため、早期発見が難しいがんの一つです。Rさんも診断後に開腹手術を行い、がん病巣の広がりからステージⅢだとわかりました。 抗がん剤治療のたびに繰り返される副作用 卵巣がんのステージⅢの標準治療は、がん化した組織をできるだけ手術で取り除き、その後に抗がん剤治療を行います 1) 。インターネットなどの情報で、Rさんは卵巣がんのステージⅢは生存率があまりよくないことを知りました。「不思議ですけれど"死ぬかも"とは思わなかったですね。むしろ"死んでたまるか!

  1. がん治療の未来を握る!免疫療法の新薬オプジーボの効果とは

がん治療の未来を握る!免疫療法の新薬オプジーボの効果とは

2018年のノーベル生理学・医学賞の話題です。受賞された本庶博士は、 T細胞の表面にあるPD-1というタンパク質を発見し、さらに、PD-1は免疫細胞の働きを抑えるブレーキとなることを突き止め、その発見がオプジーボという抗がん剤に結び付きました 。 ニュースでもだいぶ取り上げられていますが、今回は関連事項をまとめてみました。 オプジーボとは? 一般名は、 ニボルマブ (遺伝子組換え)。薬効分類としては、抗悪性腫瘍剤 ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体です。小野薬品が開発した抗がん剤です。 PD-1、PD-L1 PD-1は本庶先生によって単離同定されたT細胞などの表面にあるタンパク質の遺伝子です。T細胞の免疫応答を制御しています。 PD-L1は、がん細胞の表面にあるPD-1のリガンドで、PD-L1がPD-1に結合すると、T細胞の活性化が抑制されます。 がん細胞が免疫細胞による攻撃から逃れることで、がん細胞の異常な増殖・がんの進行につながる ことになります。 そのため、PD-1とPD-L1の結合を阻害する抗PD-1抗体薬が、がん治療に用いられるということになります。 高い生存率 オプジーボを投与した転移性非小細胞肺がん患者の長期生存率が予想よりもはるかに高く、5年生存率が16%であることが、2017年の米国がん学会にて発表されました。 この生存率は化学療法で期待される生存率の4倍になります。 オブジーボの価格って?

13. 皮膚がん 25.

June 1, 2024, 7:43 pm