小 規模 企業 共済 フリー ランス

横川: はい。掛金の範囲内で、事業資金の貸付制度を利用することができます。即日で貸付してもらえるもの、経営の安定を図るためのもの、病気になったときのもの、事業承継したときのもの……などと、たくさんの種類があるので、その中から自分に合った内容のものを貸付してもらえる可能性が高いでしょう。 ――お話を聞いていると、小規模企業共済にはメリットがいろいろあるなぁという印象ですが、逆に注意点やデメリットはどういったものが考えられるでしょうか? 横川: まず、 掛金の支払い開始から6ヵ月未満で廃業や退職をした場合には、共済金を受け取ることができません 。 さらに、加入期間が20年未満だと、受け取れる共済金が元本割れしてしまうリスクがあるので、その期間内に事業や会社を辞めてしまうとメリットが得られなくなってしまいます。早いうちに解約しても共済金はもらえるのですが、事業を長く続けるかどうかわからない方にとっては、デメリットになるかもしれないですね。 あと、共済金が非課税になるわけではないので、どうしても受け取るときに課税はされてしまいます。 ――20年以上加入しないと元本割れしてしまうということは、「ずっと個人事業主でやっていくぞ!」と決めた人が入るほうがいいんですかね? 横川: ずっと個人事業主を続けようという方だけでなく、いずれは自分の個人事業を軌道に乗せて法人化しようと考えている方でも大丈夫だと思います。加入資格に該当するなら、共済契約の引き継ぎができるはずですから。 ただし、いずれ事業を廃業するかもしれないと悩んでいる方は、ご自身のキャリアプランを考えてから小規模企業共済について検討するほうがいいかもしれません。 小規模企業共済の加入申し込みはどこでできる?手続きには何が必要? 小規模企業共済(独立行政法人 中小企業基盤整備機構) より ――加入資格以外に、小規模企業共済の加入時のポイントや注意点はありますか? 横川: 加入時に所定の書類を提出する必要があります。個人事業主の場合は所得税の確定申告書の控えが必要なので、確定申告をしているということが加入資格の大前提になりますね。白色申告でも大丈夫です。 ――そうなると、「開業1年目でまだ確定申告したことがないです」という人は加入できないのでしょうか? 【税理士が解説】フリーランス・個人事業主の節税に有効「小規模企業共済」3つのメリット | FREENANCE MAG. 横川: 加入手続きのページ に「事業を始めたばかりで『確定申告書』がない場合は、『開業届』の控えを提示してください」という記載があるので、開業したばかりの方でも加入できると思いますよ。 ――それなら個人事業主になりたての人も安心ですね!では、加入したいと思った場合はどこへ相談すればいいですか?申請の方法などがあれば、併せて教えてください。 横川: 小規模企業共済への加入手続きは、中小機構が契約を結んでいる団体または金融機関の窓口で行います。基本的には、商工会や商工会議所が該当すると思いますが、中小機構のサイトでチェックしてみてください。 大手の都市銀行だけでなく、地方銀行や土地に根付いた信用金庫や信用組合などの金融機関でも小規模企業共済を取り扱っています。手続きの方法は窓口によって異なるので、事前に確認しておくことをオススメします。 なお、ゆうちょ銀行や外資系銀行、インターネット専業銀行などでは、小規模企業共済を取り扱いされていないので、取引のある金融機関に確認をしてみてください。 【関連記事】 老後ってヤバい?若手フリーランスのための「保険」と「年金」の話【お金の専門家・横川楓】 お金に無頓着な若手フリーランスでも大丈夫?タイプ別でお金の貯め方・増やし方を解説!

【税理士が解説】フリーランス・個人事業主の節税に有効「小規模企業共済」3つのメリット | Freenance Mag

2021/05/11 2021/05/20 「 小規模企業共済制度 」は、フリーランスや個人事業主にとっての「 退職金積み立て制度 」といわれています。掛金として積み立てた資金が、 事業を廃業したときや退職後の生活資金 となるほか、 掛金全額が所得控除 となるため 税金を抑えることも可能 です。制度の概要やメリット、加入の手続きについて解説していきましょう。 小規模企業共済とは? 小規模企業共済制度は、小規模企業共済法にもとづいて昭和40年に発足されました。現在は、独立行政法人「 中小企業基盤整備機構(中小機構) 」によって運営されており、2020年3月時点において 全国で約147万人が加入 しています。 本制度には、会社役員または、常時使用する従業員の数が20人以下の個人事業主が加入することができます。 掛金の月額は1, 000円から7万円までの範囲内(500円単位)で自由に選択 することができ、加入後も いつでも増額・減額の変更 ができます。掛金の 前納も可能 です。 ※参照: 中小機構「小規模企業共済」 小規模企業共済に加入する3つのメリット ここからは小規模企業共済制度に加入するメリットを見ていきましょう。 1. 個人事業主の退職金「小規模企業共済」とは?加入のメリットをお金の専門家に聞いた | スモビバ!. 小規模企業共済制度掛金は全額が所得控除 確定申告では掛金の全額を所得から控除でき、大きな節税効果を発揮します。中小機構の公式サイトでは「 加入シミュレーション 」が公開されており、共済金と節税効果を試算できます。実際の例を見てみましょう。 条件として、掛金は月1万円、 納付期間を300カ月(25年)とします。シミュレーションの結果、廃業時に受け取れる共済金は3, 620, 200円、 節税効果は1年で36, 500円と算出されました。 掛金の合計は300万円 のため、共済金は 620, 200円がプラスに。 さらに、 25年間で912, 500円の節税 と、掛金の運用益と節税効果で大きなメリットが得られることがわかります。 2. 共済金(解約手当金)は一括・分割の選択が可能 共済金は 廃業時や退職時に受け取る ことができ、 満期や満額という仕組みはありません 。共済金の受け取りは「 一括 」「 分割 」「一 括と分割の併用 」の3種類から選択することができます。 一括受取を選択すると「 退職所得 」に区分され、分割受取を選択すると「 公的年金等の雑所得 」に区分され、 いずれも税負担が軽くなる 仕組みになっています。 3.

個人事業主の退職金「小規模企業共済」とは?加入のメリットをお金の専門家に聞いた | スモビバ!

関連記事 フリーランスは退職金がない?代替となる小規模企業共済とは?

不安解消!フリーランス的お金の貯め方&使い方をミレニアル世代経済評論家に聞く 撮影:沼田学

May 18, 2024, 5:58 pm