北 朝鮮 は なぜ ミサイル を 撃つ のか

北朝鮮は、第二次大戦直後の1945年9月に建国し、その後、60年以上も金一族の独裁体制が続いている国です。人口は約2300万人で、首都・平壌に住む一握りの権力者は豪勢な暮らしをしていますが、多くの国民が食うや食わずの生活を強いられています。 北朝鮮政府は、国民からあらゆる自由を奪い、互いに監視させ合い、親子間でも密告を奨励する「恐怖政治」を行っています。体制に反発する人々を強制収容所に閉じ込め、牛馬のごとく働かせ、収容者は看守の気分次第で虫けらのように殺されていく「収容所列島」です。 そんな国が発展するわけがないのですが、北朝鮮政府は、自国が貧しいことを日本など他国のせいにし続けています。そして、独裁体制を維持していくために欠かせないと考えているのが「核兵器の保有」です。「核兵器を使うぞ」と脅すことで、周辺国から食糧や経済的な援助を引き出し、食いつなごうとしているわけです。 2度の地下核実験を行っている北朝鮮は、すでに兵器として使える核技術を持ち、ミサイルの先端に載せる「核弾頭」の小型化にも成功したと見られています。現在は、ミサイルの命中精度や飛行距離などの向上を目指している段階です。今回のミサイル発射実験もその延長上にあります。 つまり、ミサイル技術が完成すれば、北朝鮮はいつでも日本や韓国に対して、「核ミサイルを撃つぞ。撃たれたくなかったから、言うことを聞け! 」と脅すことができます。それを目指して、北朝鮮は90年代以降、たびたびミサイルの発射実験や核実験を繰り返してきたのです。 ただ、このとんでもない国が60年以上も存続できたのは、陰に陽に中国が支えてきたおかげです。両国に共通するのは、一党独裁の全体主義国家、軍事国家であること。また、神仏を否定する唯物論・無神論国家であることです。 北朝鮮・中国の存在は、東アジアに「共産主義圏」対「資本主義圏」という、最後の冷戦が残っていることを意味します。独裁に苦しむ両国民を解放するためにも、今後、地球人口100億人時代に向けて世界の国々が発展・繁栄させるためにも、この冷戦を終わらせなくてはいけません。 その意味で、日本は今、自由や民主主義という価値観を同じくするアメリカや韓国などとともに、「中国・北朝鮮包囲網」を構築し、両国を自由化・民主化へと導かなければいけないのです。(格) 【関連記事】 2016年2月7日付本欄 北朝鮮ミサイル、「水爆実験」との危険な関係とは?

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周辺諸国やテロ組織に武器を売るため 北朝鮮の技術は年々向上しており、ミサイルの威力、距離とも大幅に伸びています。 北朝鮮では産業が発達していないので当然、輸出ができずさらには各国からの制裁が増しているので財源確保が難しくなっています。 その中で重要な財源となっていると考えられいるのが武器の販売。 ミサイルを撃てば、こちらがなにもしなくても各国が大々的に報じてくれてさらには軍事評論家たちがミサイルの威力についても説明してくれるため北朝鮮にとって核実験などはテロ組織などに武器を売りつけるための最高のPRとなっているのです! 暗殺への恐怖心 金正恩は独裁政治で逆らう者には粛清なので、中には反発するものも出てきます。 現にすでに2度、内部のものから暗殺を企てられましたがどちらも未遂に。 さらに最近だと韓国が暗殺部隊の設立を表明さらにCIAも狙っていると言われています。 そんな状況なのでナーバスになるのは仕方のないことで金正恩は『自分の身に危険が生じれば直ちに核ミサイルを発射する』と警告しています。 ですので、各国に核への恐怖心を植え付けることで己の身を守ろうとしているのでないかと思います。 北朝鮮の緊迫した状況がいつまで続くかわかりませんが、戦争にはならないことを祈ります。

May 5, 2024, 10:01 am