認知行動療法とは - コトバンク

195Kmを走るマラソンを、自分が走ることを頭の中でいくら考えても、「大変なことだろう」と想像することはできても、それが「実際、どれぐらい大変なことなのか」は、わからないでしょう。 一方で、実際に走ってみたら、どの程度大変なのか、言葉で表せる以上のことが実感レベルでわかるだけではなく、たとえば、達成感や、汗を出し切ったときの爽快感のようなものが感じられることに気づく場合もあるでしょう。 認知行動療法で大切にされるのは、このような体験の積み重ねから得られる実感の積み重ねであり、過去、この精神療法が認知療法と呼ばれていたのに対し、現在では認知行動療法と呼ばれるようになってきた要因の一つとも言えるのです。 参考: 厚労省ホームページ 心の健康 認知行動療法センター ホームページ 認知行動療法とは 日本認知療法・認知行動療法学会 ホームページ 2. 認知行動療法が有効と考えられている対象 認知行動療法は、多くの精神疾患・精神障害などの治療で用いられる方法です。特に以下のような対象について、その効果が高いと考えられています。極端に否定的な認知の仕方を「認知の歪み」と言いますが、認知行動療法とは、この「認知の歪み」に働きかける精神療法だと言い換えることもできるでしょう。 (1) 認知行動療法が有効と考えられる精神疾患・精神障害 認知行動療法が有効と考えられる精神疾患・精神障害には、うつ病、不安障害(パニック障害・社交不安障害・心的外傷後ストレス障害強迫性障害など)、不眠症、摂食障害、統合失調症などがあります。 (2) 認知行動療法が有効と考えられる方の特徴 上記のような精神疾患・精神障害のある方には、次の5つの特徴が見られやすいと言われています。 ① 私はダメな人間だと考えるような、自分に対して悲観的な方 ② 周囲の人との関係がうまくいっていないと感じるような、周囲に対して悲観的な方 ③ 将来に対して希望を見出せず、将来に対して悲観的な方 ④ マイナス思考が強く、薬物療法のみでは効果が見られない方 ⑤ 薬の副作用が強く、薬の量を調整できない方、薬を飲みたくないという方 3.

  1. 認知行動療法とは 厚生労働省

認知行動療法とは 厚生労働省

認知療法・認知行動療法とは?効果や進め方ってどうするの?といった疑問にわかりやすく解説します。さらにここでは、認知療法・認知行動療法との違いやそれぞれの目的なども詳しく紹介しています。 1. 認知療法・認知行動療法とは?

心理学派の論争 心理学と一口に言っても、実はいろんな学派があります。多分、一番有名な心理学派は、フロイトの 精神分析 ではないでしょうか。これは、人の心には「無意識」という領域があり、無意識を抑圧しておくことが、神経症の原因であると主張した学派のことです。夢分析なんかも有名ですね。 この精神分析に異を唱えたのが 行動主義 という学派です。行動主義学派が主張したのは、以下のようなことです。 心理学は科学であるべきだ。科学である限りは、"心"などという目には見えないものを研究対象とすべきではない。心理学は、心ではなく、行動を研究対象とすべきである 心って、目に見えませんよね。行動主義の学者たちは、そんな不確かなものを追ってもしょうがないと考えたのです。行動を研究することで、人のことを深く知ることができるのではないか。 これが行動主義の考え方であり、そして、行動主義が進化を遂げて、いずれ 認知行動療法 へと発展していくのでした。 3-2.

May 20, 2024, 8:57 am