俺 の 異 世界 姉妹 が 自重 しない

「――そんな、どうして! ?」 全員の心を恩恵で読み終わったソフィアが声を荒げる。ソフィアの恩恵を前に隠し事を出来る人間なんているはずがないのに、内通者が見つからなかったからだ。 「落ち着け、ソフィア。……エリックさん。屋敷の人間はこれで全員なんですか?」 「他の町や村に滞在している騎士などはいるが、ここ数日で屋敷を離れた人間はいない。屋敷にいるのはこれで全員だ」 「そう、ですか……」 調合室にキモがあると知ってる人物は、昨日屋敷にいたはずなんだけど……なにかを見逃してるんだろうか? 「リオンお兄ちゃん。こうなったら、全員の心を読み取ってみる」 焦れたソフィアが声を上げる。それは、全力で恩恵を使うという意味。つまり、ここにいる全員の記憶を、追体験するレベルで読み取ると言うこと。 大半はただの使用人とは言え、ソフィアの精神にどんな影響を及ぼすか想像出来ない。そんなこと、許可出来るはずがなかった。 「全力で恩恵を使うのはダメだ」 「でも、このままじゃ犯人が見つけられないよ!」 「分かってる。だから、ソフィアが相手の反応を見て、一人一人確実に嘘を吐いていないか確認してみてくれ」 「……分かったよ。取り敢えずは、そうする」 取り敢えずという言葉が引っかかったけど、それこそ取り敢えずはそれに頷くしかない。そう思って、ソフィアに二度目の尋問を任せる。 その直後、アリスに袖を引かれた。 「……どうかしたのか?」 「三人組が屋敷の廊下を歩いてるよ」 「……三人?」 屋敷の人間は現在、クスリを制作中のセスを除いた全員がこの中庭に集まっている。もしや犯人かと思ったんだけど―― 「たぶん……一人はクレアじゃないかな?」 「クレアねぇ? ヤフオク! - ライトノベル 11冊セット ミカグラ学園組曲1~7 .... どうしてスフィール家に?」 「分からないけど、どっちにしても迎えに行った方が良いんじゃないかな。人を探してるみたいだよ」 「そうだな。ならソフィアはアリスに任せて良いか? 放っておくと、全員の記憶を全力で読み取ったりしそうだからさ」 「うん、こっちは任せて。クレア達は執務室の方へ向かってるよ」 「ありがと。それじゃ、ちょっと行ってくる」 アリスにこの場を任せて、俺はクレアねぇ達のもとへと向かった。そうしてほどなく、廊下を歩くクレアねぇを見つけた。 クレアねぇとミシェル、それにエルザの三人だ。 「クレアねぇ!」 「あ、弟くん。ちょうど良かったわ。どうして屋敷に誰もいないの?

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同日、本編コミック7巻&外伝コミック「スイの大冒険」5巻も発売です!★ // 連載(全578部分) 11164 user 最終掲載日:2021/07/26 22:32 ありふれた職業で世界最強 クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと"天職"を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の"天職"は"錬成師"、言い換えればた// 連載(全414部分) 12415 user 最終掲載日:2021/07/17 18:00 蜘蛛ですが、なにか?

トラックに轢かれたクチか?」 「いや俺はそうじゃなくて……ちょっと待ってくれ。色々聞きたい事がありすぎて整理できない。ちょっと時間をくれ」 「あぁ幾らでも待つとも。上がってけ上がってけ。なーに心配するなセレナ。こいつらは悪い奴らじゃないよ。父さんが保証する」 あれよあれよといううちに家の中まで通された。 ミラはいきなり考え込んだ俺に困惑してるし、お父ちゃんの方はフレンドリーだがお母ちゃんの方も何やら考え込んでいる。 情報が一気に入ってきていて何から考えれば良いか、何から話せば良いかが分からない。 何がどうなってんだ一体。 頭の中でひっかかるワードが幾つかある。 数千年前。 日本人。 魔神にそっくり。 ――先代の女神。 この世界。 …………もしかして。 俺は白髪のお母さんの方を向いて言った。 「あなた、元女神だったりします?」 ぴり、と空気が張り詰めた。 まずい――と思った時には、自然と聖剣が影から飛び出してきていた。 「……!! お前、その剣どこで手に入れた?」 お父ちゃんの方は――俺と同じ日本人の方は、明らかに臨戦態勢に入っていた。 武器は持っていない。 無手だ。 ……だが、戦うとなれば手強い。 そんな雰囲気を感じる。 ここから先、一言一句でも取り違えれば即戦闘に繋がる。 そう感じた。 「……セレンという女神から貰った」 「セレン……!

May 17, 2024, 12:15 am