鼠径ヘルニア 手術 小児 失敗

利点 片側の鼠径ヘルニアを手術する際、おなかの中から反対側の腹膜鞘状突起が残っているかどうかを確認できます。もし反対側の腹膜鞘状突起が残っていた場合には、多くの先生は予防として反対側の腹膜鞘状突起も縛っておきます。このように、 反対側のヘルニアを予防できること が、腹腔鏡手術の一番の利点です。 傷が目立たないことも利点の1つです。 女の子の場合、腹腔鏡で、まれな卵巣や子宮などの病気が偶然見つかることもあります。 課題 手術が行われるようになってからの歴史がまだ25年程度であり、 手術を受けたお子さんが大人になったときのことははっきりとは分からない 、おなかの中の 合併症 (腸管などの損傷、術後の腸閉塞)や、反対側の予防的手術に伴う 合併症 の心配がある、などが挙げられます。 特に男の子では 精管を傷つけてしまう可能性 があるのではないかという心配があります。一方で、鼠径部切開法の方が精管などを傷つけやすいのではないかという意見もあります。 腹腔鏡手術を行うかどうかは、病院や先生によって考え方が異なり、女の子だけに行うという先生もいます。主治医の先生によくご相談ください。 手術の後に注意をすることは? 手術の合併症は? 術後の注意点は? ソケイヘルニアの手術が決まるまで -いつ手術すべきか?その方法は?- | 東京ベイ・浦安市川医療センター. 手術を受けた後の注意点としては、しばらく運動や入浴をひかえていただくことがあります。詳しくは担当の先生にお尋ねください。 手術の種類で術後の経過や注意点に大きな違いはありません。 手術の合併症は? 手術の合併症としては 出血 や 痛み 、一時的な 発熱 、 傷のトラブル などがあります。 まれに、男の子では術後に精巣が上がったり(精巣挙上)、小さくなってしまう(精巣委縮)ことがあります。非常にまれですが大きな合併症としては、膀胱や精管、卵管、卵巣などの損傷があります。 今まで分かっている範囲では、鼠径部切開法と腹腔鏡手術の合併症が起こる確率はほぼ同じです。 再発はあるの? 手術した側の鼠径ヘルニアの再発は1%以下といわれています。 片側の鼠径部切開法による手術の後には、10%程度の方に反対側の鼠径ヘルニアが生じると言われています。 腹腔鏡手術で反対側の予防手術をした場合は、反対側のヘルニアが生じるのは1%以下と言われています。 予防のためにできることは? 残念ながら、お子さんの鼠径ヘルニアを予防する方法はありません。 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

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  2. 鼠径ヘルニア治療のウソ ホント - ヘルニア倶楽部

ソケイヘルニアの手術が決まるまで -いつ手術すべきか?その方法は?- | 東京ベイ・浦安市川医療センター

治療には、腸などが鼠径部にはまり込んでしまう嵌頓【かんとん】時の緊急対応と、二度とヘルニアがふくらまないようにするための手術の2種類があります。 嵌頓時の緊急対応 嵌頓が疑われて病院に緊急受診すると、まず先生が鼠径ヘルニアの中身(腸など)をおなかの中に押し戻します。多くの場合は押し戻すことができて、その場合は慌ててそれ以上の手術や処置をする必要はありません。 押し戻すことができない場合には、緊急手術が必要になります。 鼠経ヘルニアが膨らまないようにする手術 赤ちゃんの頃を除いて、鼠径ヘルニアの袋が自然に消えて鼠径ヘルニアが完治することはないといわれています。また、鼠径ヘルニアを放っておくと嵌頓の危険性があることから、一般的にはお子さんの鼠径ヘルニアは手術で治すことがお勧めされます。 小児の鼠径ヘルニアの手術の内容は? 小児の鼠径ヘルニアの手術では、鼠径ヘルニアの袋を 根元で縛り 、腸などがおなかから出てこないようにします。 手術の方法には、 鼠径部を直接メスで切ってヘルニアの袋を縛る やり方(鼠径部切開法)と、おなかの中から 腹腔鏡 【ふくくうきょう】というカメラで覗きながらヘルニアの袋を縛るやり方(腹腔鏡手術)があります。どちらも健康保険がきく治療で、日本国内で広く行われています。 どちらの手術も 全身麻酔 で行い、手術時間は30分から1時間程度です。入院期間は1泊2日から2泊3日くらいのことが多く、一部の病院では日帰り手術も行われています。 コラム:大人と子どもの鼠径ヘルニアの手術の違い 大人の方の鼠径ヘルニアでは鼠径部の筋肉の膜(筋膜)が弱くなっているため、高位結紮後に筋膜を補強します(鼠径管の後壁補強)。 小児の鼠径ヘルニアは腹膜鞘状突起が閉鎖せずに残ってしまうことが原因で筋膜が弱くなっていないため、後壁補強は行いません。 鼠径部切開法の特徴は? 利点 鼠径部切開法は昔から行われていて、 実績のある方法 です。術後の経過も安定していて、全国の病院で広く行われています。 傷はそれほど目立ちません。 課題 片側の鼠径ヘルニアを手術した方で、後から 反対側 の鼠径ヘルニアになる方が 10%程度 いることが、鼠径部切開法の課題と言われています。 後から反対側に鼠径ヘルニアが起こってしまうことがあるのは、一部のお子さんには反対側にもヘルニアの袋(腹膜鞘状突起)あり、それが残ってしまうことが原因と考えられています。 腹腔鏡手術の特徴は?

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はじめに ソケイヘルニアは足の付け根(ソケイ部)が腫れる病気であり、小児外科で手術する病気のなかでは最も頻度が多い病気です。 2017年5月の記事(下記リンク参照)で、ソケイヘルニアの原因や治療法についてご紹介しました。 今回はその続きとなりますが、前回の記事も併せてお読みいただければ幸いです。 参考記事「ソケイヘルニアとは? -子供の足の付け根が腫れたときには-」 いつ手術するのか? ソケイヘルニアの治療の原則は、手術を行うことです。 ソケイヘルニアと診断されたら、 嵌頓 かんとん を起こすことがなければ急ぐ必要はありませんが、お子さんの体調のよいときに手術を予定しましょう。 手術後にいくらか運動制限があるため、夏休みなど長期のお休みを利用したり、運動会などの行事予定をあらかじめ避けておいたりすることもできます。 もちろんご家族の予定との調整も必要となります。 ただし、1歳未満の乳児では、自然に治る可能性を期待しつつ、嵌頓の危険性も考慮しながら、手術の時期をご相談して決めていきます。 嵌頓を起こすようであれば、手術を早めに行うことを検討しましょう。 手術方法の選択は?

まいどどうも!

June 2, 2024, 4:55 pm